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「県の産業を元気にする研究機関」をめざして

 青森県産業技術センター(略称:「青森産技」)は、平成21年4月に県内唯一の地方独立行政法人の研究機関として発足し、今年で10年目を迎えます。これまで、「工業」、「農林業」、「水産業」及び「食品加工業」に関する試験研究・調査並びにそれらの成果の普及を行うとともに、産業に関する技術支援を行うことにより、地域の活性化を図り、本県産業の振興と経済発展に寄与することを運営の基本理念とし、分野を横断した連携型の研究開発、研究成果を生かした新商品づくりなどさまざまな取組みを行ってきました。

 その結果、特A米として定着しつつある「青天の霹靂」の開発とその良食味を安定させるためのリモートセンシング技術や、健康美容素材として全国的に注目されている「プロテオグリカン」を活用した商品、「黒にんにく国際会議」による推奨商品認定制度の運用に向けた機能性成分分析技術、農工が連携した酒米新品種「華さやか」を用いた今までにない風味の日本酒製造技術など、多くの成果が実用化されました。
 また、大玉で甘みの強いサクランボ品種「ジュノハート」や「地元の米でおいしい酒を造りたい」という県南地域の生産者、酒造会社の熱意により誕生した酒米品種「吟烏帽子(ぎんえぼし)」、「脂肪交雑」が優れる基幹種雄牛「春待白清(はるまちしらきよ)」、美白や抗炎症作用が期待される県産機能性素材など、今後、期待される成果も生まれています。

 平成30年度は、26年度から5か年計画で定めた「第2期中期計画」の最終年として、計画の総仕上げを行うとともに、設立から10年目の青森産技が、31年度から始まる「第3期中期計画」で何を目指すのかを決める大切な年です。

 このため、これまで以上に、研究開発の効率化を進めるほか、開発した技術等が速やかに現場で活用されるよう、生産者のほ場や事業者の施設等を活用した現場密着型の取組みや研究会など、出口を見据えた取組みに力を注いでいきます。また、取組みの成果を、生産者や事業者、関係機関はもとより、県民の皆様にも分かり易く提示していくために、組織一丸となって「成果の見える化」の仕組みづくりを強力に進めます。さらに、農林水産業者と中小企業者が連携して行う、新たな加工品づくり・マーケティング活動などに助成する「農商工連携ファンド」の運用で技術開発から商品づくりまでの多様なニーズに対してもきめ細かく支援していきます。

 「第3期中期計画」に向けては、県民の皆様が青森産技に何を期待しているのかを的確に捉えるとともに、5年後を見据えた長期的な視点に立って、人口減少社会への対応など本県の抱える課題を解決するため、研究分野が有機的に連携した戦略的な研究課題を創設し、「稼ぐ研究機関、生産者や事業者を儲けさせる研究機関、そして県の産業を元気にする研究機関」をめざしていきます。

 青森産技が今後も県民の皆様にご理解頂き、より信頼される研究機関として、将来にわたって維持・発展していけるよう、「あおもりの未来、技術でサポート」をキャッチフレーズに、全職員が責任感と義務感を持って日々努力し、一層の研究成果を挙げて参りますので、青森産技を大いに活用していただきますようお願いします。

 平成30年4月

 地方独立行政法人青森県産業技術センター

理事長 渋谷 義仁 


 

理事長 渋谷 義仁
Yoshihito Shibutani
 The Chief Director