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「県の産業を元気にする研究機関」をめざして

 当センターは、県産業の振興・発展をめざし、平成21年4月に県内唯一の地方独立行政法人の研究機関として発足しました。「工業」・「農林」・「水産」・「食品加工」の4部門から成る13研究所を統合した全国初の総合的な研究機関であり、部門ごとの研究はもとより、分野を横断した連携型の研究開発、研究成果を生かした新商品づくりなどさまざまな取り組みを行ってきました。

 その結果、本県初の特A米として平成27年度にデビューした「青天の霹靂」や、健康美容素材として全国的に注目されている「プロテオグリカン」を活用した商品、漁業試験船「開運丸」の調査データや気象などからアカイカ漁場を予測するモデルの開発、生きたまま水揚げされる「風間浦鮟鱇」を高い鮮度で消費者に届ける鮮度保持技術など、多くの成果が実用化されました。また、農工が連携した酒米新品種「華さやか」を用いた今までにない風味の日本酒製造技術のほか、大玉で甘みの強いサクランボ品種「ジュノハート」の開発、黒にんにくの品質安定化に向けた成分解析など、今後、期待される成果も生まれています。

 平成28年度は、平成25年度から5か年計画で定めた「第2期中期計画」の中間年であり、今年度の結果次第で第2期全体の評価が左右される大事な年度であると考えています。

 このため、これまで以上に、研究開発の効率化を進めるほか、開発した技術等が速やかに現場で活用されるよう、研究課題の設定時点から関係者による研究会等の立ち上げや、生産者の圃場や事業者の施設等を活用した現場密着型の研究体制などにより、出口を見据えた取り組みに力を注いでいきます。研究成果を、生産者や事業者、関係機関はもとより、県民の皆様にも分かり易く提示していくために、組織一丸となって「成果の見える化」の仕組みづくりを強力に進めながら、「稼ぐ研究機関、生産者や事業者を儲けさせる研究機関、そして県の産業を元気にする研究機関」をめざしていきます。

 また、農林水産業者と中小企業者が連携して行う、新たな加工品づくり・マーケティング活動などに助成する「農商工連携ファンド」の運用や、全国で唯一研究機関に設置されている「6次産業化サポートセンター」の機能をフルに活用しながら、技術開発から商品づくりまでの多様なニーズに対してもきめ細かく支援していきたいと考えています。

 当センターが今後も県民の皆様にご理解頂き、より信頼される研究機関として、将来にわたって維持・発展していけるよう、「あおもりの未来、技術でサポート」をキャッチフレーズに、全職員が責任感と義務感を持って日々努力し、一層の研究成果を挙げて参りますので、当センターを大いに活用していただきますようお願いします。

 平成28年4月

 地方独立行政法人青森県産業技術センター

理事長 渋谷 義仁 


 

理事長 渋谷 義仁
Yoshihito Shibutani
 The Chief Director