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研究開発 研究開発

研究機関の発⾜と沿⾰

科学的な分析・研究や技術開発、商品開発などで⻘森県の⽇本酒づくりを⽀えているのが「地⽅独⽴⾏政法⼈ ⻘森県産業技術センター 弘前⼯業研究所」です。
弘前⼯業研究所の歴史は、⻘森県の産業育成を⽬的として⼤正11年(1922)に設⽴された「⻘森県⼯業試験場(あおもりけんこうぎょうしけんじょう)」に始まります。当初は機織りや染⾊などを研究していましたが、⼤正15年(1926)に醸造部が新設され、酒づくりに関する研究や酒造業界の指導も⾏うようになります。平成21年(2009)に県内の試験研究機関が統合されて「⻘森県産業技術センター」となり、醸造部も現在は「発酵⾷品開発部(はっこうしょくひんかいはつぶ)」と改称して⾷品や発酵分野全般に関する試験研究を⾏っています。

⻘森県の酒づくりを⽀える「弘前⼯業研究所」

⻘森県の酒づくりを⽀える「弘前⼯業研究所」

研究内容

発酵⾷品開発部では、酒づくりの基礎研究はもちろん、⾰新的で創造性あふれる、幅広い技術開発や商品開発を⾏っています。⻘森県の⾃然を⽣かした、独⾃の有⽤微⽣物の開発もその⼀つです。
世界⾃然遺産・⽩神⼭地から分離した「弘⼤⽩神酵⺟(ひろだいしらかみこうぼ)」。⼋甲⽥から分離した「⼋甲⽥酵⺟」。北限の椿から分離した「椿⼭酵⺟(つばきやまこうぼ)」。そして、⽇本最古のソメイヨシノの花弁から⽣まれた「弘前公園さくら酵⺟(ひろさきこうえんさくらこうぼ)」。これら自然界から分離した酵母を、弘前大学や八戸工業高等専門学校、民間企業との共同研究によって特性を調査し、⻘森県の恵みを⽣かした天然酵⺟によって地域産業の振興を⽬指しています。
他にも、⽩神⼭地や⼋甲⽥の⾃然から分離した乳酸菌による⽣酛(きもと)づくりやオリジナル麹菌「ゴールドG」を改変したチロシナーゼ低活性株「プラチナG(仮称)」の実用化に向けた研究が進んでいます。

⽩神⼭地のブナ巨⽊

⽩神⼭地のブナ巨⽊

ブナのからが残雪を⾚く染める春の⼋甲⽥

ブナのからが残雪を⾚く染める春の⼋甲⽥