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味の特徴 味の特徴

青森県産酒の特長

「推奨津軽地酒会(すいしょうつがるじざけかい)」より

「青森県の日本酒は、濃いめの味付けの料理にもまけない、旨みのしっかりしたものが多いですよ」。山谷金光(やまやかねみつ)さんは年間およそ200種類もの日本酒をたしなむ愛飲家。弘前を中心に、青森県内外約130名の会員が所属する「推奨津軽地酒会」の会長も務めています。平成3年(1991)に酒販店が青森県産酒を学ぶ勉強会として発足した同会ですが、今では会員のほとんどが日本酒を愛する一般消費者で、山谷さんもその一人です。
「津軽と県南では、使用する酒米の品種が少し異なりますので、そこが味の違いに表れますね」。山谷さんによると、津軽地方では「華吹雪」「華想い」、県南地方ではそのほかに「まっしぐら」や平成30年(2018)に新しく認定品種となった「吟烏帽子」などの酒米も多く使われていて、津軽はコクのある酒、県南はキレのある酒になる傾向があるのだとか。日本酒にまつわる様々なことを学ぶ「地酒塾」、「利き酒会」、そして市販酒を対象に完全ブラインドで本醸造から純米大吟醸まで7部門の大賞を選定する「津軽地酒大賞」と、会のイベントでも多くの青森県の日本酒を味わってきた山谷さん。「どれを飲んでもハズレがないのが、青森のお酒です」。

*推奨津軽地酒会*
事務局/前田酒類食品販売株式会社
住所/弘前市和徳町113
電話番号/☎0172-35-6655
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「推奨津軽地酒会」会⻑、⼭⾕⾦光さん

「推奨津軽地酒会」会⻑、⼭⾕⾦光さん

津軽地酒会 地酒⼤賞2019

津軽地酒会 地酒⼤賞2019

津軽地酒会2018(弘前プラザホテルにて)

津軽地酒会2018(弘前プラザホテルにて)

津軽地酒会「第3回地酒塾」2019(創作郷⼟料理の店「菊冨⼠」にて)

津軽地酒会「第3回地酒塾」2019
(創作郷⼟料理の店「菊冨⼠」にて)

「和酒女子(わしゅじょし)」より

「青森県の日本酒は、きれいな味のものが多いといわれます。このすっきりさが、海の幸・山の幸が豊富な青森県の多彩な食物と合わせやすかったのかな」。野呂佳織(のろかおり)さんは十和田市で活動する、「日本酒と十和田市に興味をもつ女性」によるグループ「和酒女子」の代表。平成25年(2013)に女性目線の酒蔵ツーリズムとして発足して以来、地元酒蔵の協力のもと独自ブランド商品の企画・開発を行ったり、県外で女性向けワークショップを開催したりと日本酒と地域の振興に取り組んでいます。野呂さんによれば、青森県では寒い冬に仕込むため発酵がまろやかに仕上がっている日本酒が多いそう。その味わいは、和食だけでなくフレンチなどの洋食や中華料理にも合い、同じ銘柄でも、冷酒と燗酒など温度の違いで変化を楽しめるのも魅力的なんだとか。
「青森県には、江戸時代から続いている酒蔵も多く、歴史を大切にしながら日々進化しています。日本酒の味わいがさらに多様化し、より多くの人に親しんで欲しいですね」。近年はおしゃれなデザインのラベルやワイン酵母などを使用した個性的な日本酒も登場しており、若い世代や女性の間でますます注目を集めています。

*活動内容はFacebookをチェック

「和酒⼥⼦」代表、野呂佳織さん

「和酒⼥⼦」代表、野呂佳織さん

「浴⾐で⽇本酒をたしなむ会」

「浴⾐で⽇本酒をたしなむ会」

和酒⼥⼦オリジナル⽇本酒<br>『好きになっちゃった』は仕込みから⼿伝い。

和酒⼥⼦オリジナル⽇本酒
『好きになっちゃった』は仕込みから⼿伝い。

『好きになっちゃった』ラベルは世界的デザイン賞「2017年iFデザイン賞」を受賞

『好きになっちゃった』ラベルは世界的デザイン賞「2017年iFデザイン賞」を受賞※写真中央は鳩正宗(株)の杜⽒・佐藤企(さとうたくみ)さん

⽇本酒度・酸度

⽇本酒の味わいは、⽢味・酸味・⾟味・苦味・渋味・旨み・⾹りなど様々な要素によって構成されます。⽇本酒を選ぶさい、味のヒントとなるのが「⽇本酒度」「酸度」などの数値です。⽇本酒度は、⽔との⽐重を表す指標で、糖などのエキス分が多いほど⽐重が重くなるのでマイナス(−)、少ないほど軽くなるのでプラス(+)になります。つまり、プラスの値が⼤きいほど⾟⼝、マイナスの値が⼤きいほど⽢⼝のお酒という⽬安になります。
酸度は、お酒に含まれる酸の量を⽰す数値です。酸はお酒に旨みやキレをもたらすので、⽇本酒度が同じお酒で⽐べると、酸度が⾼いほどピリッと濃い⾟⼝、酸度が低いほど⽢く淡麗な味わいに感じる傾向があります。

⽇本酒度と酸度による味の図

⽇本酒度と酸度による味の図