陸奥湾海況情報
No.349
2001年12月18日
● 15m層半旬平均水温の推移
● 今期の概況(12月11日〜12月17日)
今期は寒気の影響で寒い日が続きました。東湾ブイの日平均気温は、14日-0.4℃、15日-1.1℃となり、この冬初めて0℃以下となりました。11日〜15日の半旬平均気温は1.1℃で1985年以降3番目に低い水準となりました。水温は、寒気の影響で大幅に低下し、平年より低めの傾向が強くなってきました。
東湾ブイでは、14〜15日に18m/秒を超える台風並みの強い西風が観測されています。
12月17日の日平均水温は、平舘ブイで9.6℃、青森ブイで9.8℃、東湾ブイで8.2〜8.3℃となっており、1週間前の10日と比べて平舘ブイで3.7℃低下、青森ブイで1.9℃低下、東湾ブイで1.3℃低下しており、全体的に大幅に低下しています。特に平館ブイの水温は急激に低下しており、1985年以降では最も低い水準となっています。これは寒気に加え、湾内に流入する暖流由来の南下流の影響が弱くなっているためと考えられます。
12月11日〜15日の半旬別平均水温の平年との比較では、平舘ブイの1m層〜15m層で『やや低め』、30m層〜底層で『かなり低め』、青森ブイの全層で『やや低め』、東湾ブイの1m層〜15m層で『かなり低め』、30m層〜底層で『やや低め』となっています。
● 今後の見通し
気象台発表の12月15日からの1ヶ月予報(東北地方)では、気温の低い可能性が大きいとしています。今後、寒気の影響で、水温は平年より低めの傾向が強くなるものと思われます。