陸奥湾海況情報

No.329

                                          2001年7月31日

15m層半旬別平均水温の推移

● 今期の概況(7月23日〜7月30日)

今期は、23日〜24日と暑くなりましたが、その後26日〜29日に東風(ヤマセ)が続き、その間、気温も平年より低めで推移し1m層での水温上昇は抑えられました。またヤマセの影響で平舘ブイの15m層では27日〜30日に連続した強い北上流(最高1ノット)が観測されています。その間底層では13℃台の南下流が連続しており、この流れは西湾の30m層〜底層に分布し、青森ブイの30m層〜底層の水温は29日に一時的に13℃台にまで低下しました。平舘ブイの15m層では、1ノット以上の早い南下流が、また底層では1ノット前後の南下流および北上流が観測されています。

7月30日の日平均水温は、平舘ブイで17.2〜21.2℃、青森ブイで15.7〜20.9℃、東湾ブイで12.0〜21.3℃となっています。

 7月21日〜25日の半旬別平均水温の平年との比較では、平舘ブイの1m層〜15m層と底層で『やや高め』、30m層で『かなり高め』、青森ブイの1m層で『平年並み』、15m層〜底層で『やや高め』、東湾ブイの1m層で『平年並み』、15m層〜底層で『やや高め』の状況です。

● 今後の見通し

 仙台管区気象台発表の7月28日からの1ヶ月予報によると、気温は平年並みの可能性が大きいとしています。陸奥湾の水温は、全体的に平年並みに近づいているものの、東湾では高めの状態が続くものと考えられます。