陸奥湾海況情報

No.340

             2001年10月15日

● 15m層半旬平均水温の推移

● 今期の概況(10月9日〜10月14日)

水温は、全体的に平年より低めの傾向が続いており、1985年以降では1988年と並んで最も低い水準となっています。東湾ブイの風は、8日〜11日に10〜15m/秒を超える強い東風が、また13日〜14日には10m/秒以上の強い西風となりました。また平館ブイでは15m層、底層とも早い流れが観測されています。

東湾ブイでは、依然として底層を中心に低水温、高塩分の海水が分布していますが、青森ブイの底層では水温の上昇、塩分の低下が進み、底層の低水温、高塩分の状態は解消されつつあります。

10月13日の日平均水温は、平舘ブイで18.2〜18.8℃、青森ブイで17.5℃〜18.2℃、東湾ブイで15.6〜18.0℃となっており、1週間前の10月7日と比べて、各ブイとも1m層〜15m層で0.4〜1.0℃低下、底層で0.6〜1.2℃上昇しています。

10月6日〜10日の半旬別平均水温の平年との比較では、平舘ブイの全層で『かなり低め』、青森ブイの1m層〜15m層と底層で『かなり低め』、30m層で『はなはだ低め』、東湾ブイの1m層〜30m層で『かなり低め』、底層で『はなはだ低め』となっています。このうち平館ブイの1m層と15m層、青森ブイの30m層、東湾ブイの底層における9日〜10日の半旬平均水温は、1985年以降で最も低い記録となっています。

● 今後の見通し

 今後陸奥湾の水温は、引き続き平年より低めで推移するものと思われます。