陸奥湾海況情報
No.342
2001年10月30日
● 15m層半旬平均水温の推移
● 今期の概況(10月23日〜10月29日)
今期の水温は、全体的に低下傾向が鈍り、10月29日頃から全湾でほぼ平年並みの水準に戻ってきています。
10月24日〜25日に東湾ブイの底層で30%台の非常に低い溶存酸素飽和度を記録しました。その後、溶存酸素量は回復しており、30日には80%台になっています。この貧酸素水が観測された時には、水温の低下、塩分の上昇が同時に観測されており、湾央部底層に規模は大きくないものの貧酸素水塊が一部残っているようです。
10月29日の平均水温は、平舘ブイで17.9〜18.5℃、青森ブイで17.3℃〜17.4℃、東湾ブイで17.0〜17.2℃となっており、上層と底層の水温差は、ほとんどなくなってきました。また平館ブイ、青森ブイでは、上層と底層の塩分差もなくなりました。
10月21日〜25日の半旬別平均水温の平年との比較では、平舘ブイの全層で『平年並み』、青森ブイの全層で『やや低め』、東湾ブイの全層で『やや低め』となっています。
● 今後の見通し
今後陸奥湾の水温は、平年並みに推移するものと思われます。