陸奥湾海況情報
No.335
2001年9月11日
● 15m層半旬平均水温の推移
● 今期の概況(9月4日〜9月10日)
陸奥湾の水温は、全体的に低下し、平年より低めの傾向が強くなりました。特に平舘ブイ底層の半旬平均水温は、16.7℃となっており、これは1985年以降で最も低い記録です。また今期は、東よりの風が連続し、5日〜7日には10m/秒を超える強い風となりました。平舘ブイの15m層では、5日〜9日まで連続した北上流が観測されており、強い東風の影響と考えられます。
9月10日の日平均水温は、平舘ブイで16.5〜22.3℃、青森ブイで16.7〜22.0℃、東湾ブイで14.0〜21.7℃となっており、1週間前の3日と比べて、平舘ブイの1m層〜30m層、青森ブイの15m層〜30m層、東湾ブイの底層で1.4〜2.8℃低下しています。
9月6日〜10日の半旬別平均水温の平年との比較では、平舘ブイの1m層〜15m層で『やや低め』、30m層で『かなり低め』、底層で『はなはだ低め』、青森ブイの1m層〜15m層で『やや低め』、30m層〜底層で『かなり低め』、東湾ブイの1m層〜15m層で『やや低め』、30m層で『平年並み』、底層で『かなり低め』の状況です。
● 今後の見通し
仙台管区気象台発表の9月8日からの1ヶ月予報によると、気温は平年並みか高い可能性が大きいとしています。今後陸奥湾の水温は、全体的にみると平年より低めの傾向が続くものと思われますが、台風による強風が続いた場合、海況は大きく変動することも考えられます。