陸奥湾海況情報

No.487

2004年8月31日

● 15m層 日平均水温の推移 

今期の概況(8月24日〜8月30日)

 今期の陸奥湾の水温は、各ブイとも1m層と15m層では、横ばい傾向、又は低下気味に推移し、これより下層では、各ブイとも底層で上下変化が目立ちました。東湾ブイ底層の溶存酸素量は、8月30日に4.1mg/?(飽和度51%)まで低下しました。その後、水温塩分の上下変化に連動して変化していますが、湾内底層には低酸素水塊が形成されているとみられます。平舘ブイの15m層の流れは、ヤマセに対応して北上流が卓越強勢となり、南下流は弱まりました。

8月30日の日平均水温は、平舘ブイの1m層で22.6℃(15m層と30m層で欠測)、底層で19.8℃、青森ブイの1m層〜30m層で22.0〜22.8℃、底層で18.8℃、東湾ブイの1m層〜30m層で22.4〜22.7℃、底層で17.0℃となりました。今期内に各ブイとも1m層〜30m層までほぼ同じ水温となってきました。

8月26日〜30日の平均水温を半旬別平均水温として、平年に比べると、全ブイの15m層以浅で概ね『平年並み』、30m層以深で『やや高め〜かなり高め』となっています。

● 今後の見通し

気象台発表の8月28日からの1ヶ月予報(東北地方)では、向こう1ヶ月の気温、日照時間は平年並み、週別の気温は1週目で平年並み、2週目は平年並みか低く、3〜4週目は平年並みか高いとなっています。今後、陸奥湾の水温は1m層〜15m層では『平年並み』、30m層より下層では『平年よりやや高め〜かなり高め』の状態が続くものと考えられます。