陸奥湾海況情報

No.476

2004年6月15日

● 15m層 日平均水温の推移 

●今期の概況(6月8日〜6月14日)

陸奥湾の水温は、東湾ブイの15m層、30m層を除いた全ブイ全層で上昇傾向となっています。特に今期内に平舘ブイの1m層〜底層で1.0〜2.5℃、青森ブイの15m層〜30m層で1.4〜1.5℃上昇しました。東湾ブイの15m層で11.4〜13.0℃の範囲で、30m層で9.5〜12.8℃の範囲で上下変化しました。

平舘ブイの15m層では、6月10日、11日、15日に1ノット以上の南下流が観測されるなど、南下流が強勢に推移しています。

6月14日の日平均水温は、平舘ブイの1m層〜15m層で15.8〜16.0℃、30m層で14.5℃、底層で13.1℃、青森ブイの1m層で16.2℃、15m層で14.2℃、30m層で13.1℃、底層で11.8℃、東湾ブイの1m層で15.8℃、15m層で11.7℃、30m層で9.5℃、底層で8.4℃となりました。

6月11日〜14日の平均値を半旬別平均水温として、平年に比べると、平舘ブイの1m層〜30m層で概ね『かなり高め』、底層で『やや高め』、青森ブイの1m層で『やや高め』、15m層〜30m層で概ね『平年並み』、底層で『やや高め』、東湾ブイの1m層で『平年並み』、15m層で『かなり低め』、30m層で『平年並み』、底層で『やや低め』となっています。

● 今後の見通し

気象台発表の6月12日からの1ヶ月予報(東北地方)では、向こう1ヶ月の気温は高く、日照時間は平年並みか多い、週別の気温は1〜4週目とも高いとなっています。また、水産総合研究センターのウオダス(No.1346)では、6月1日〜3日に観測した日本海の対馬暖流の勢力は平年よりやや強めとしています。陸奥湾の水温は全体に『平年より高め』になると考えられます。