陸奥湾海況情報

No.477

2004年6月22日

● 15m層 日平均水温の推移 

●今期の概況(6月15日〜6月21日)

平舘ブイの15m層では、6月14日〜18日にかけて南下流が強勢に推移し、特に6月14日、15日、16日に1ノット以上の南下流が観測されました。(最高流速は6月14日23時 0.64m/s(1.24ノット))そのため、今期の陸奥湾の水温は、平舘ブイの全層と青森ブイの30m層〜底層で、大きな水温変動が見られました。この南下流は今後も強勢に推移する可能性があります。

6月21日の日平均水温は、平舘ブイの1m層で17.8℃、15m層で15.2℃、30m層で14.6℃、底層で13.7℃、青森ブイの1m層で17.2℃、15m層で16.3℃、30m層で13.0℃、底層で12.1℃、東湾ブイの1m層で17.8℃、15m層で15.4℃、30m層で11.1℃、底層で9.4℃となりました。

6月16日〜20日の半旬別平均水温は、平年に比べると、平舘ブイの1m層〜15m層で『かなり高め』、30m層で『やや高め』、底層で『平年並み』、青森ブイの1m層で『やや高め』、15m層〜30m層で『はなはだ高め』、底層で『やや高め』、東湾ブイの1m層〜15m層で『かなり高め』、30m層〜底層で『やや低め』となっています。

● 今後の見通し

気象台発表の6月19日からの1ヶ月予報(東北地方)では、向こう1ヶ月の気温は高く、日照時間は平年並みか少ない、週別の気温は1〜2週目は高い、3〜4週目は平年並みとなっています。また、水産総合研究センターのウオダス(No.1348)では、6月14日〜15日に観測した日本海の対馬暖流域の水温は平年よりやや高め〜はなはだ高めとしています。陸奥湾の水温はしばらくの間『平年より高め』に推移すると考えられます。