陸奥湾海況情報

No.518

2005年4月5日

● 15m層 日平均水温の推移 

●今期の概況(3月29日〜4月4日)

 陸奥湾の水温は、平舘ブイでは、湾内水と湾外水の交互分布により、大きな上下変動が見られました。青森ブイでは湾外水の影響を受けて水温、塩分の上昇が見られ、特に水温は2℃近く上昇しました。東湾ブイでは、4月2日以降は、上昇傾向となりました。

4月4日の日平均水温は、平舘ブイの1m層で5.9℃、15m層〜底層で7.6〜8.3℃、青森ブイの全層で5.7〜6.1℃、東湾ブイの全層で3.4〜3.7℃となりました。

4月1日〜4日の4日間の平均水温を半旬別平均水温として、平年に比べると、平舘ブイの1m層で『はなはだ低め』、15m層で『やや低め』、30m層〜底層で『平年並み』、青森ブイでは『平年並み』〜『やや低め』と低温傾向が弱まり、東湾ブイでは『かなり低め』となっています。


● 今後の見通し

気象台発表の4月2日からの1ヶ月予報(東北地方)では、向こう1ヶ月の気温、日照時間は平年並み、週別の気温は、1週目は平年並みか高い、2週目は平年並みとなっています。陸奥湾の4月6日〜10日の半旬別平均水温は、平舘ブイで概ね『平年並み』 、青森ブイでは『平年並み』に近づき、東湾ブイでは『かなり低め』になるものと考えられます。湾外水の下層への流入が強まると、水温逆転を伴って二層化するおそれがあります。