2026.2.27
ホタテガイ採苗速報 令和7年度 第17号
全湾で産卵が始まりました。
令和8年2月18~20日に湾内7地点で養殖2年貝の成熟度調査を、2月25日に湾内6定点でラーバ予備調査を、2月20日に久栗坂実験漁場で半成貝の成育状況調査を行ったので、その結果をお知らせします。
1 ホタテガイ成熟度調査結果
養殖2年貝の生殖巣指数は、西湾平均で19.1、東湾平均で22.8であり、それぞれの前回の値20.6、23.4から低下していました。生殖巣重量はほとんどの調査地点で、平年値(H5-R7平均)よりかなり軽い状況です。
2 ホタテガイ等ラーバ予備調査
ホタテガイラーバは、西湾平均と東湾平均で4個/m3出現しました。ムラサキイガイとキヌマトイガイのラーバは、全湾平均でそれぞれ188個/m3、529個/m3出現しました。
3 実験漁場における半成貝の成育状況
2月20日調査時の久栗坂実験漁場における半成貝(15枚/段)の平均殻長は4.8cm、平均重量は13.2gで、昨年の殻長4.0cm、重量7.1gより大きく、かなり重いものの、H21-R7の平均値の殻長6.9cm、重量33.6gよりかなり小さく、かなり軽い状況です。
4 海 況
15m層の2月第5半旬平均水温は、平舘ブイでやや高め、青森ブイと東湾ブイで平年並みとなっています。
5 今後の見込み
一部海域を除き、生殖巣指数が低下していることから、全湾で産卵が始まったと考えられます。ただし、全地点で生殖巣指数の大幅な低下が見られなかったこと、ホタテガイラーバがまだほとんど確認されていないことから、本格的な産卵は始まっておらず、今後、水温の昇温刺激があると大規模産卵が起こる可能性があります。産卵状況及び採苗器投入時期については今後の情報を参考にしてください。
生殖巣重量は平年よりかなり軽いため、1個体あたりの産卵数が少なくなる可能性があります。また、秋季養殖ホタテガイ実態調査時の親貝枚数は677万枚と過去10年平均値の約5%と極端に少ない状況でした。引き続き、親貝確保(産卵が終わるまで出荷を最小限に抑えること、へい死を防ぐ養殖管理を行うことなど)に努め、ラーバが少なくなる場合に備えて採苗器の数や中身の流し網を増やすなどの準備を進めてください。
半成貝の殻長は平年よりもかなり小さい状況です。小さい貝を耳吊りすると、穴を開ける際に外套膜を傷つけやすくなること、マダイの食害に遭いやすい傾向があることから、成貝向けの貝は丸篭やパールネットでの養殖を検討しましょう。