はつ恋ぐりん®(あおり24)

~ すっぱうまい!鮮緑色に輝く個性的な新品種 ~

はつ恋ぐりんTOP画像

 

鮮烈に酸っぱく、思い返せば甘く…初恋…ぐりん。 近年では珍しく酸味の効いたりんごです。
生食ではサクサクとした食べやすい食感。 実は糖度も「ふじ」と同じくらい高く、 酸っぱさの中に甘さやコクを感じさせる濃厚な味わいが特徴です。
ジュースは絶品! カクテルや酎ハイなどミックスドリンクも楽しめます。 加熱すると煮溶ける果肉で、ジャムやアップルパイ、 料理の付け合わせソースなど、クッキングアップルとしても活躍します。
青森県での収穫時期は10月中下旬。 普通冷蔵果で1月末頃までが、このりんごの旬(おいしい時期)です。
「はつ恋ぐりんの会」を通じて、生産や販売を行っています。 りんごでは類をみない、ピカピカの緑色が目印です!
(見た目は8月に流通する極早生の「夏緑」がちょっと似ています。)
入手方法は下記の「はつ恋ぐりんの会」までお問合せください。

 

あおりんご はつこいぐりんの写真 はつこいぐりんの料理とおかし

 

 青森産技りんご研究所が昭和62年に交配し、平成25年に「あおり24」の名称で品種登録されました。
両親は、グラニースミス×レイ8(東光×紅玉)。
果実は円形で300g程度、光沢のある鮮やかな緑色の果皮。 糖度・酸度ともに高く、酸味の効いた食味は濃厚です。 「甘さ競争」が続く果物界ですが、試食会では「これが一番好き」という声も根強く、 「万人受けは期待できないが、一定のニーズはあるはず」と考えて、品種登録に踏み切りました。 すっぱいくだものを好む人には大好評の品種です。
生食、調理、加工と、幅ひろい利用を期待しています。

 

はつこいぐりんとふじの品質比較表(大)
はつこいぐりんとふじの品質比較表(小)

 

<個性豊かな新品種を活用したトータルプロデュース事業>(2010~2011年)

 万人受けしない「すっぱいりんご」であることに加え、 この品種の実用化(商業生産・流通・販売)には、生産面でもハードルがありました。 それは果実の表面に発生する斑点状の生理障害です。 生理障害は病害虫によるものではなく、この品種の斑点性障害の場合は、樹の年齢や勢い、 園地、その年の気象など様々な要因が重なると多くなり、収穫果の半数以上に発生することもありました。
そこで、生産者、洋菓子のパティシエ、ジャムやジュースの加工事業者、流通関係者など協力者を募り、 「あおり24生産・利用研究会」を結成。万人向けしない「個性的ですっぱい品種」の魅力を伝え、 短所をカバーしながら消費者まで届ける方法について、知恵を出し合いました。
 研究会では、消費者に「美味しいりんご」を安定して届けるための収穫指標づくりや、 様々な料理、お菓子、加工品の試作を行いました。 また、障害果(味には影響ないが見た目が悪い)の活用方法を検討し、 生食用、クッキング用(斑点あり)、加工用(斑点多数)とグレード分けして、 それぞれを最大限に活かす利用方法や販売方法を提案しながら、この品種を普及に移しました。

あおり24生産・利用研究会のスキーム図 研究会の人々 アップルパイ 菓子 グミ

 

<国内公設試育成品種初のクラブ制品種>

新品種の品質や価格を維持・安定化するため、 海外では「育成者権」と「商標権」を活用して生産量や販売価格をコントロールする「クラブ制」が広がっています。 「ピンクレディ®」「JAZZ」「ENVY®」等のクラブ制品種が日本でも販売されています。
「はつ恋ぐりん」の商標は平成26年に「はつ恋ぐりんの会」が取得しました。 国内公設試育成品種初のクラブ制品種として、青森産技りんご研究所と「はつ恋ぐりんの会」が連携し、ブランド化に取り組んでいます。

 

<はつ恋ぐりんの会>

 りんご「はつ恋ぐりん」の普及・ブランド化を図るために組織された団体で、「はつ恋ぐりん」の生産、商品開発、販売を行っています。

はつこいぐりんの商品 りんご アップルパイ ジュース

 

「はつ恋ぐりんの会」ホームページ:
https://hatsukoigurin.wixsite.com/main