ほたて

~ 青森の水産の皇帝 ~

ほたてTOP画像

 

青森のほたては、甘い、旨い!
生でも、焼いても、煮ても、揚げても、干しても、炊き込んでも。
和でも、洋でも、中華でも。
主役も脇役もはれるし、裏方としてダシもこなす。
そして、ほたて料理で忘れちゃいけない、青森の郷土料理として有名な貝焼みそ。

どうやっても、おいしい。
更に、栄養たっぷりで高たんぱく低脂肪でヘルシーって!?  ファンタスティック!!
かの「和の鉄人」も絶賛していた美味しい青森のほたて。
ひとくちサイズのベビーホタテも人気で、輸出もされているんです。

そんな青森のほたてのほとんどが陸奥湾内で養殖されてます。
陸奥湾自体が天然のでっかい養殖場のようなもの。
陸奥湾が素晴らしい理由は、青森の山々が抱え込んでるような形なので、周りの山々からミネラル豊富な雪解け水が流れ込んでくるからと言われてます。
青森県の海産物水揚げ量の1位(全体の約5割)にずっと君臨していて、まぎれもなく青森を代表する海の幸、まさに青森の水産の皇帝。

 

ほたての刺身

お刺身

貝焼みそ

貝焼みそ

 

青森産技の水産総合研究所では、ほたて養殖のための研究や支援をしています。
ほたては卵からふ化した後、幼生として海中を浮遊し、春頃に物に付着する習性があります。付着基質に付着した後、成長した稚貝を採取することを採苗(さいびょう)といいます。
採苗の良しあしがその後の生産に関係するので、この時期の海の情報はとても重要です。
水産総合研究所では、ほたて養殖のために50年以上も前の昭和42年(1967年)から「ホタテガイ採苗速報」をお知らせしていて、令和2年(2020年)の4月9日版で、なんと700号となりました。
陸奥湾内の水温や稚貝の成育状況など、養殖に欠かせない情報をお届けしています。

以前、恵みの陸奥湾内の水温が高くなり、ほたてが大量に死んでしまったことがあります。
青森県にとって大打撃になりました。

そこで、そういった事態を回避できるように現在では湾内の水深ごとの水温や、塩分や潮の流れなど様々な項目を観測できる装置(ブイロボ)を導入し、海ナビ@あおもり(WEB)にてリアルタイムデータと予想データを公開しています。
これにより、水温が高くなる予測が出ても、ほたてに適切な水温の深さに養殖かごを迅速に移動できるようになり、美味しいホタテの安定生産ができるようになりました。

 

ブイロボ

ブイロボ

観測地点

観測地点

 

最近では、陸奥湾のほたて養殖漁場の波の状況データを集めて解析して、精度の高い波浪予測システムを作りました。現在、関係各機関と連携して海ナビ@あおもり(WEB)にて波浪予測値をお知らせしています。
また、美味しいほたてを全国に新鮮に届けるために、ほたてと酸素を一緒に梱包する技術を開発して、「OXY(おきし)元気!」という名前で輸送に活用されています。

このように青森のほたては最新技術で育てられているのです。

 

ほたて貝部による ほたての豆知識ページ はコチラ:
https://www.aomori-itc.or.jp/soshiki/suisan_sougou/useful/hotatecorner/mame.html

 

海ナビ@あおもり のページはコチラ:
https://www.aomori-itc.or.jp/uminavi/