浅海定線調査　陸奥湾定線の観測結果報告

陸奥湾の11月の海況概況 　　　　　　　　　　　

　 　　　　　　　　　　　　　　　　（2005年11月14,21日 観測）

(実　況）

　今月は、悪天候のため、St.1,3,4のみ調査しました。

　また、西湾側のSt.1の観測は11月14日、湾央から東湾側のSt.3,4の観測は11月21日と一週間間隔があいており、ブイのデータからみて、この間にSt.1では1.6℃、St.3,4では2℃程度それぞれ降温したとみられ、同日に観測していれば、水温の水平差は0.5〜1℃程度であったと推測されます。 このため、分布図にも観測値のみ記載しました。

　塩分は、水温より低下の幅が小さいですが、同様に観測値のみの記載としました。

　透明度は10〜12mの範囲でした。

　水温、塩分は、それぞれ表層（5m）で14.1〜16.4℃、33.33〜33.50、中層(20m)で14.2〜16.5℃、33.34〜33.50、底層（海底上2m）で14.1〜16.5℃、33.31〜33.52の範囲でした。

　水温の水平差は全層で2℃程度、鉛直差は全観測地点で0.3〜0.4℃、塩分の水平差は全層で0.2、鉛直差は0.02〜0.05の範囲でした。

　溶存酸素量は、底層で、7.4〜7.8mg/L(飽和度92〜93%)でした。 　

　水温、塩分とも底層までほぼ均一となっています。




　

　(前回差） （前回10月4,5,6日調査）

　 透明度は、概ね前回並でした。

　水温は、St.1,3の底層で前回差が-3℃未満と小さかったほかは、前回より2.6〜7.1℃低下しました。

　塩分は、30m層以浅では前回並からやや上昇(前回差+0.06〜+0.26)、これより下層では前回より0.25〜0.85低下しました。

　 溶存酸素量は、前回より上昇(前回差+0.6〜+2.0mg/L)、特にSt.3の底層で大きく上昇しました。




(平年差）　(平年値は1972〜2004年の観測値の平均値)
　

　透明度はSt.4で平年並(平年差-0.3m)のほかは、St.1でかなり低め(平年差-4m)、St.3でやや低め(平年差-2m)でした。 　

　水温は、西湾側のSt.1でやや高め(平年差+1.1〜+1.4℃)のほかは平年並み(平年差-0.7〜+0.1℃)でした。

　塩分は、St.3で平年よりやや低め(平年差-0.22〜-0.16)のほかは平年並(平年差-0.09〜-0.02)でした。



　

　　　　　　　　水温・塩分の水平分布及び鉛直分布図
　　　　　　　　　　　　(2005年11月14,21日観測)