浅海定線調査　陸奥湾定線の観測結果報告

陸奥湾の1月の海況概況 　　　　　　　　　　　

　 　　　　　　　　　　　　　　　　（2007年1月16,17日 観測）

(実　況） 　

　透明度は9〜15mの範囲でした。 　
　水温、塩分は、それぞれ表層（5m）で5.9〜11.4℃、32.76〜33.71、中層(20m)で5.9〜11.4℃、32.77〜33.72、底層（海底上2m）で5.9〜11.4℃、32.78〜33.71でした。 　
　水温の水平差は全層で5.5℃、鉛直差はSt.Bで大きく2.4℃、St.6で1.1℃、このほかは0.1〜 0.6℃の範囲でした。
　塩分の水平差は全層で0.94〜0.95、鉛直差はSt.B,6で大きく、それぞれ0.36,0.29、このほかは0.01〜0.06の範囲でした。 　
　溶存酸素量は、8.6〜9.7mg/L(飽和度91〜99%)で、最小値はSt.1の20m層の8.62mg/L(飽和度90.7%)でした。 　
　水温、塩分ともに西高東低分布しています。
　東湾側では、北部が最も低温低塩となり、南部の中層から底層にかけては高温高塩水が分布しています。

(前回差） （前回2006年12月5,6日調査、St.1,2のみ）
　水温はSt.1,2の全観測層で前回より低下(前回差-4.8〜-3.5)、塩分は前回より上昇(前回差 +0.05〜+0.15)しました。 　
　溶存酸素量も前回より増加しました(前回差+0.1〜+1.0mg/L)。

(平年差）　(平年値は1972〜2006年の観測値の平均値、St.1〜6のみ)
　
　 透明度は平年差-1.3mのSt.1のみ平年並み、このほかは平年差-4〜-5mで平年よりかなり低め。 　
　水温は、St.2,4の底層でやや高め (平年差+0.7〜+0.9℃)、St.6の10m層以浅でやや低め (平年差-0.9〜-1.7℃)、このほかは平年並み(平年差-0.6〜+0.7℃)でした。 　
　塩分は、St.1の全層とSt.2,4の10m層以浅でやや低め(平年差-0.50〜-0.36)、このほかはかなり低め (平年差-0.85〜-0.34)であり、低塩傾向が目立っています。

	水温・塩分の水平分布及び鉛直分布図
	(2007年1月16,17日観測)