浅海定線調査　陸奥湾定線の観測結果報告

陸奥湾の7月の海況概況
　　　　　　　　　　　　（2007年7月9,10日 観測）

(実　況）

　透明度は15〜17mの範囲であった。
　水温、塩分は、それぞれ表層（5m）で19.0〜21.1℃、32.75〜33.30、中層(20m)で13.4〜17.9℃、33.31〜34.15、底層（海底上2m）で11.2〜15.2℃、33.39〜34.29であった。
　水温の水平差は全層で1.3〜4.5℃、鉛直差はSt.4で最大で9.8℃、St.5で9.3℃、このほかは5.1〜8.0℃の範囲であった。
　塩分の水平差は全層で0.56〜1.47、鉛直差は0.78〜1.22の範囲であった。
　溶存酸素量は、6.5〜9.0mg/L(飽和度74〜107%)であった。 　水温、塩分とも成層が強まってきている。

(前回差）（ 前回6月5,6日調査）

　透明度は、St.1,2で前回差+9m、St.Bで+5m、そのほかは、0〜+3mであった。
　水温は全調査点の全観測層で前回より上昇(前回差+1.8〜+7.5℃)した。
　塩分は全調査点の全観測層で前回並〜前回より上昇(前回差-0.11〜+1.37)し、特にSt.3の中層、St.Aの10m層、St.4、St.6、St.Bの20ｍ層は大きく上昇（前回差+1.01〜+1.37)した。
　底層の溶存酸素量は、St.2とSt.5の底層で上昇(前回差+0.5〜+0.8mg/L)、St.1とSt.4の底層、St.5の20m層では前回並（前回差-0.0〜+0.3mg/L）のほかは前回より低下した(前回差-0.4〜-1.7mg/L)。

(平年差）(平年値は1972〜2006年の観測値の平均値、St.1〜6のみ)

　透明度はSt.2とSt.3でかなり高め（平年差+3.9〜+4.0m）、St.1、St.5、St.6でやや高め（平年差+2.7〜+3.1m）、St.4で平年並み（平年差+1.4m）であった。
　水温は、St.5の20m層でかなり低め（平年差-2.3℃）、St.1の底層、St.5の表層でかなり高め（平年差+2.0〜＋3.2℃）のほかは、平年並み〜やや高め（平年差-0.7〜+2.2℃）。
　塩分は、St.1〜St.4では、表層で概ね平年並み（平年差-0.08〜+0.28）、中層、底層で概ねやや高め〜かなり高め（平年差-0.11〜+0.75）、St.5とSt.6では、St.5の30m層、St.6の10m層でやや低め（平年差-0.14〜-0.24）、St.6の20m層と30m層でかなり高め（平年差+0.39〜+0.63)のほかは、平年並み（平年差-0.15〜+0.12）であった。

	水温・塩分の水平分布及び鉛直分布図
	(2007年7月9,10日観測)