浅海定線調査　陸奥湾定線の観測結果報告

陸奥湾の10月の海況概況
　　　　　　　　　　　　（2007年10月10,11日 観測）

(実況）
透明度は14 〜 17m の範囲であった。
水温、塩分は、それぞれ表層（5m）で20.4 〜 20.7 ℃、33.41 〜 33.74、中層(20m)で20.4〜 20.8 ℃、33.42 〜 33.78、底層（海底上2m）で14.7 〜 20.4 ℃、33.43 〜 34.28 であった。
水温の水平差は全層で0.3 〜 5.7 ℃、鉛直差は、St.B が最大で6.1 ℃、St.A で4.9 ℃、このほかは0.2 〜 4.0 ℃の範囲であった。
塩分の水平差は全層で0.33 〜 0.85、鉛直差は0.03 〜 0.68 の範囲であった。
溶存酸素量は、4.0 〜 7.1mg/L(飽和度51 〜 97%)であった。
水温、塩分とも、40 ｍ層まで鉛直混合しており、その下層では成層が強まっている。

(前回差）（ 前回9月11日調査）

透明度は、St.6 で前回差+4 ｍ、そのほかは-1 〜-3m であった。
水温は、全調査地点の30 ｍ以浅では低下（前回差-0.5 〜-3.1 ℃)し、St.B を除いた底層付近では、前回並〜前回より上昇(前回差-0.2 〜+2.2 ℃)した。
塩分は、St.2 とSt.3 の中層、St.4 〜 6 の底層で前回より低下（前回差-0.01 〜-0.40)し、そのほかは前回より上昇(前回差＋ 0.05 〜+0.66)した。
溶存酸素量は、St.3 の底層で低下（前回差-2.0mg/L）し、そのほかは前回並〜前回より上昇（前回差-0.2 〜+0.9mg/L)であった。

(平年差）(平年値は1972 〜 2006 年の観測値の平均値、St.1 〜 6 のみ)

透明度は、St.3 で平年並み、St.6 でかなり高め（平年差+2.4m）、そのほかはやや高め（平年差+1.7 〜+2.2m）であった。
水温は、St.2 とSt.3 の底層で平年並み、St.2 の表層でかなり高め（平年差+1.8 ℃）を除いては、全調査地点の全層でやや高め（平年差+0.6 〜+1.6 ℃）であった。
塩分は、St.2 の40m 層でやや低め（平年差-0.17）、そのほかは平年並み〜やや高め（平年差-0.04 〜+0.25）であった。(実　況）

　

	水温・塩分の水平分布及び鉛直分布図
	(2007年10月10,11日観測)