浅海定線調査　陸奥湾定線の観測結果報告

陸奥湾の3月の海況概況　（2008年3月5日、6日 観測）

(実　況）
　透明度は13〜16mの範囲であった。
　水温、塩分は、それぞれ表層（5m）で2.7〜7.6℃、33.41〜34.10、中層(20m)で2.7〜7.6℃、33.41〜34.10、底層（海底上2m）で2.7〜5.0℃、33.43〜33.80であった。
　水温の水平差は全層で2.3〜5.2℃、鉛直差は0.1〜2.7℃の範囲であった。
　塩分の水平差は全層で0.37〜0.69、鉛直差は0.01〜0.30の範囲であった。
　溶存酸素量は、9.2〜10.7mg/L(飽和度89〜99%)であった。
　水温、塩分とも、西高東低の分布を示している。
(前回差）（ 前回2008年2月6，7日 調査）
 　透明度は、St.4,5,6で前回差+2〜+5mであった。
　水温は、St.2の10m層以浅で前回より上昇（前回差0.5〜0.7℃)、St.6の10m層で前回並のほかは、低下(前回差-0.2〜-3.7℃)した。
　塩分は、St.2,5の全層で上昇(前回差+0.11〜+0.29)、St.4の40m層、St.Aの30ｍ層以深、St.Bの全層で低下（前回差-0.11〜-0.39)のほかは前回並（前回差-0.09〜+0.04)であった。
　溶存酸素量は、前回差-0.8〜+0.5mg/Lであった。
(平年差）(平年値は1972〜2006年の観測値の平均値、St.1〜6のみ)
　透明度は、St1,3でやや高め（平年差+2.0〜+2.2m）、St.4,5で平年並み（平年差+0.3〜+1.4m）、St.6でかなり高め（+3.3m）であった。
　水温は、St.2では、10ｍ層のやや高め（+0.7℃）を除いては平年並み〜やや低め（-0.7〜+0.4℃）、そのほかの調査地点ではやや低め〜かなり低め（平年差-0.9〜-1.8℃）となった。
　塩分は、St.2の10m層以浅でやや高め（平年差+0.18〜+0.22）のほかは、全調査地点で平年並み（平年差-0.12〜+0.13）であった。
●標準偏差の階級：平年並(±52%未満)、やや(±52%以上〜±128%未満) 、かなり(±128%以上)