底質調査(7月5日、9月4,5日実施)の結果が判明しましたので、その結果の概要をお知らせします。
底質調査結果
9月調査時の底層の酸素量は、3.6〜7.4mg/Lの範囲でしたが、St.3で3.6mg/L、St.4で4.4mg/Lと湾の中央部では貧酸素、低酸素状態となっていました。
底質の結果は、ILは1.9〜9.9%、TSは0.02〜0.21 mg/g、CODは2.4〜42.0mg/g、含泥率は3.1〜70.8%の範囲で、CODについてはSt.1〜6とSt.9では基準値を超える値となり、特にSt.3,4ではこれまでの最高値であった平成12年の9月の値を超えて、調査開始からの最高値となりました。
湾の中央部では、水が停滞しており、このため酸素量が低下し、またCOD値も高い値となったもの考えられます。
しかし、このほかは、図に示したとおり、概ね平成8年からの調査結果の変動範囲内であり、湾全体での有機的な汚染の進行は認められませんでした。
また、沿岸寄りの調査地点であるSt.7,8,9では変動の大きいTSを除き、低い値で推移しています。
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底質調査項目
IL :強熱減量(海底泥を高温で加熱した際に燃える有機物の量)
TS :全硫化物量(海底泥中の硫化物量)
COD :化学的酸素要求量(海底泥中の有機物量)
含泥率 :63μm以下の泥粒子の重量百分率(細かい泥には有機物が多い)
※これらの4項目は全て底質の有機汚濁の指標で、数値が高いほど汚濁が蓄積しているといえますが、TSとCODには下表に示した基準値があります。
項目 |
「水産用水基準2000」による基準値 |
TS |
0.2mg/g乾泥以下 |
COD |
アルカリ性法で20mg/g乾泥以下 |
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