平成19年の底質調査(7月3,4日、9月19,25,26日実施)の結果が判明しましたので、その結果の概要をお知らせします。
底質調査結果
9月調査時の底層の酸素量は、5.9〜7.2mg/Lの範囲となり、St.5で水産用水基準(2005年)の6.0 mg/Lを下回る5.9 mg/Lとなりました。
底質の結果は、ILは2.0〜11.7%、TSは0.01〜0.18 mg/g、CODは2.0〜39.3mg/g、含泥率は3.8〜65.1%の範囲でした。CODについては、St.1〜6で昨年と同様、基準値を超える値となり、調査を開始した平成10年から同様の傾向で推移しています。
このほかは、図に示したとおり、概ね平成8年からの調査結果の変動範囲内であり、湾全体での有機的な汚染の進行は認められませんでした。
また、沿岸寄りの調査地点であるSt.7,8,9では変動の大きいTSを除き、低い値で推移しています。
 |
底質調査項目
IL :強熱減量(海底泥を高温で加熱した際に燃える有機物の量)
TS :全硫化物量(海底泥中の硫化物量)
COD :化学的酸素要求量(海底泥中の有機物量)
含泥率 :63μm以下の泥粒子の重量百分率(細かい泥には有機物が多い)
※これらの4項目は全て底質の有機汚濁の指標で、数値が高いほど汚濁が蓄積しているといえますが、TSとCODには下表に示した基準値があります。
項目 |
「水産用水基準2005」による基準値 |
TS |
0.2mg/g乾泥以下 |
COD |
アルカリ性法で20mg/g乾泥以下 |
|
|