品種開発部の紹介2024
2024年4月30日
品種開発部の概要 |
1928年にリンゴの品種改良試験に着手し、これまでに「陸奥」「世界一」「つがる」「紅はつみ」など40品種以上を発表してきました。変化する生産・販売環境に対応した未来を担う新品種の開発や育種技術の開発などに取り組んでいます。
2024年品種開発部の主な研究内容 |
- 無袋栽培で長期貯蔵可能な後期販売用品種の開発
- 黒星病などに対する良食味耐病性品種の開発
- 難果肉褐変性品種の開発
- 摘果作業や着色管理を軽減できる省力栽培向け品種の開発
- 国内外で育成された品種の青森県における栽培及び果実の特性評価(近年話題の品種、赤果肉品種や耐病性品種等)
- 遺伝子解析による育種の効率化技術の開発
構成メンバー |
- 部長:1名
- 研究員:4名
- 非常勤労務員:1名
- 臨時労務手:1名
近年の研究実績 |
- 落果防止剤が不要で着色に優れた早生品種「紅はつみ」の開発
- 果皮色が鮮やかな緑色で生食と調理加工用の品種「はつ恋ぐりん」の開発
- 果肉が褐変しにくいリンゴ品種「千雪」の開発
- 国内外品種の特性調査及び遺伝子型情報(果皮色、後期落果性等)の解析
りんご研究所が開発し、近年登録された主な品種 |
2018年登録 紅はつみ ・早生品種(9月上旬収穫) ・落果防止剤が不要で、着色良く、甘酸のバランスに優れた品種 |
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2013年登録 あおり25 ・中生種(10月中旬収穫) ・黒星病真性抵抗性、生食と調理加工両用の酸っぱい品種 |
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2013年登録 はつ恋ぐりん(品種名:あおり24) ・中生種(10月中下旬収穫) ・果皮が鮮やかな緑色、生食と調理加工両用の酸っぱい品種 |
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2008年登録 千雪(品種名:あおり27) ・中生種(10月中旬収穫) ・すり下ろしても果肉が茶色くならない、不思議で美味しい品種 |
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2008年登録 春明21(品種名:あおり21) ・晩生種(11月中下旬収穫) ・無袋栽培で食味が良く、長期貯蔵でも果肉が硬い品種 |
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2004年登録 星の金貨(品種名:あおり15) ・晩生種(10月下旬収穫) ・味のバランスと貯蔵性に優れた品種。果皮が薄いので、丸かじりでも美味しい。 |
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2004年登録 恋空(品種名:あおり16) ・極早生種(8月上中旬収穫) ・着色良好で、良食味な極早生品種。 |
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2001年登録 彩香(品種名:あおり9) ・早生種(9月中下旬収穫) ・自家摘果性があり、黒星病にも強い、甘酸っぱい品種。 |
生産者等からの相談に対応(例) |
- 品種の同定(相談の際には、適期の果実や枝を持参の上、推定される品種名、樹齢、収穫場所等をお知らせください。)
- 遺伝資源として保存している品種についての相談(野生種、クラブアップル、マイナー品種など)
お問い合わせ
農林部門 りんご研究所
品種開発部(〒036-0332 黒石市牡丹平字福民24)
電話:0172-52-2331