吟烏帽子(ぎんえぼし)

~ 日本酒テロワールの実現へ ~

青森・県南地域の気候風土で育つ、新しい酒米ができました。
「地元のお米でお酒を作りたい」そんな願いに応え、冷涼な南部地方の気候に適応した、良質な酒米品種が誕生しました。
大粒で「心白」が米粒の真ん中に安定して入る「吟烏帽子」は、「精米による割れが少なく、米の旨味を表現できる米」として、純米酒から大吟醸など高級酒まで、幅広い用途に向く酒米として期待されています。
公募により命名された「吟烏帽子」には、豊年祈願の郷土芸能「えんぶり」の烏帽子姿に重くこうべを垂れた稲の姿を重ね、豊かな実りへの祈りが込められています。

青森産技では、「華吹雪」「華想い」「華さやか」といった青森県オリジナルの酒米品種を開発してきました。
しかし、太平洋からの冷たく湿った東風(ヤマセ)の影響を大きく受ける県南地域からは、より寒さに強い酒米の開発が望まれていました。
平成15年に青森産技の農林総合研究所が寒さに強い酒米の開発に着手。
選抜を繰り返し、弘前工業研究所での醸造試験、県南地域の生産者や酒造メーカーによる実証試験を経て、令和元年に「吟烏帽子」のお酒がデビューにこぎつけました。