吟烏帽子(ぎんえぼし)

~ 日本酒テロワールの実現へ ~

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青森・県南地域の気候風土で育つ、新しい酒米ができました。
「地元のお米でお酒を作りたい」そんな願いに応え、冷涼な南部地方の気候に適応した、良質な酒米品種が誕生しました。
大粒で「心白」が米粒の真ん中に安定して入る「吟烏帽子」は、「精米による割れが少なく、米の旨味を表現できる米」として、純米酒から大吟醸など高級酒まで、幅広い用途に向く酒米として期待されています。
公募により命名された「吟烏帽子」には、豊年祈願の郷土芸能「えんぶり」の烏帽子姿に重くこうべを垂れた稲の姿を重ね、豊かな実りへの祈りが込められています。

 

精米した米の写真 吟烏帽子を使ったお酒たち

 

青森産技では、「華吹雪」「華想い」「華さやか」といった青森県オリジナルの酒米品種を開発してきました。
しかし、太平洋からの冷たく湿った東風(ヤマセ)の影響を大きく受ける県南地域からは、より寒さに強い酒米の開発が望まれていました。
平成15年に青森産技の農林総合研究所が寒さに強い酒米の開発に着手。
選抜を繰り返し、弘前工業研究所での醸造試験、県南地域の米生産者や酒造メーカーによる実証試験を経て、令和元年に「吟烏帽子」のお酒がデビューしました。

<吟烏帽子の日本酒(2021年4月現在)>

桃川 吟烏帽子/特別純米(桃川)、陸奥八仙 吟烏帽子40/純米大吟醸(八戸酒蔵)、北勇 至情/純米吟醸(関乃井酒造)、 如空 純米吟醸 吟烏帽子(八戸酒類 五戸工場)、HATOMASAMUNE 吟烏帽子 純米大吟醸 タイプ50(鳩正宗)、稲村屋 吟烏帽子50/純米大吟醸(鳴海醸造店)、 純米大吟醸 じょっぱり吟烏帽子(六花酒蔵)、純米吟醸 六根 ピンクラベル(松緑酒造)、田酒 純米大吟醸 四割五分 吟烏帽子(西田酒造)
※各社1銘柄を紹介しました。この他にも様々なタイプの吟烏帽子のお酒が楽しめます。

 

あおもり日本酒テロワール

 

酒米とうるち米の比較写真小 酒米とうるち米の比較写真大