フタル酸エステル分析用「ガスクロマトグラフ質量分析装置」の新規導入について

　工業総合研究所では、公益財団法人JKAの「令和３年度 公設工業試験研究所等における機械設備拡充補助事業」により、RoHS指令におけるフタル酸エステルおよび臭素系難燃剤の分析が可能なガスクロマトグラフ質量分析装置（GCMS-TQ8040 NX, 株式会社島津製作所製）を導入しました。
　海外輸出向製品等の樹脂やゴムに含まれるフタル酸エステルの定量分析に御活用ください。

本装置は、公益財団法人JKAの補助を受けて導入いたしました。

装置概要

• RoHS指令対応の国際規格（IEC62321-8）に準拠したPy-GC/MSによるフタル酸エステルのスクリーニング（定量）分析が可能です。
• 樹脂やゴム等の試料を熱分解し、発生したガスを分析することにより、試料に含まれるフタル酸エステルおよび臭素系難燃剤のスクリーニング分析を行います。

性能・特徴

• 分析可能試料：固体若しくは粉体の樹脂やゴム等
• 固体の樹脂やゴム等の試料は、カッターナイフを用いて、0.5ミリグラム程度に質量調整した後に、分析を行います。
• 1検体あたりの分析時間は、約20分間程度。

その他

　上記物質以外の分析については、お問い合わせください。

問合先

地方独立行政法人 青森県産業技術センター 工業総合研究所 技術支援部
担当：宮川 大志（みやかわ　ひろし）

〒０３０－０１４２　青森市大字大野木字山口２２１－１０　
ＴＥＬ：０１７－７２８－０９００　　ＦＡＸ：０１７－７２８－０９０３
Ｅ－Ｍａｉｌ：hiroshi_miyakawa@aomori-itc.or.jp