H12年度研究成果

 平成12年度研究成果

 

研究テーマ

 キバチ類によるスギ造林木の被害について(予報)

要  約 

 スギ造林木に被害を与えるニホンキバチ成虫のトラップによる誘引捕獲時期は8月から9月上・中旬、ヒゲジロキバチは6月下旬から8月上・中旬であった。
 造林本の被害は一般に少なかったが、十和田市の数林分で、本数被害率40%程度を示す被害林分がみられた。また、いずれの調査地でも間伐木を林内に放置してきた林分で、間伐木を林外に搬出してきた林分よりも本数被害率が高い傾向がみられた。
 間伐木を林内に放置した林分で、間伐しなかった林分よりもニホンキバチやヒゲジロキバチの成虫を多く誘引捕獲でき、間伐放置本にキバチ類の成虫が誘引されたことが考えられた。

 

研究テーマ

 ヒバのジベレリン処理による着花結実促進効果の検討(I)

要  約 

 種子の豊凶差が大きいヒバのジベレリンによる着花結実促進効果について、処埋木の規格、処理本の照度、処理方法、処理濃度、ジベレリン量別に検討した。種子の生産性を検討すると、種子量及びジベレリン1mg当りの種子生産量から、小木にジベレリン量5mg埋め込み処理するか、大木に100mg埋め込み処理する方法が効率的と判断された。雄花は、雌花に比較しジベレリンの効果が高く、雌花着生促進に最適な処理方法を実施することで、種子生産に充分な着生量となると判断された。

 

研究テーマ

 リンゴジュース滓のきのこ栽培への利用に関する研究(I)

要  約 

 ヒラタケ、マイタケ、初雪たけの栽培におけるリンゴジュース滓の利用可能性について検討した。
 ヒラタケ瓶栽培では、増収効果については見られなかったが、代替栄養剤としての利用可能性が考えられる。
 マイタケ栽培では、増収効果はみられたものの、培養期間の長期化もみられ、添加割合や培養方法について再検討する必要がある。
 初雪たけ栽培では、増収効果がみられ、利用可能性が高いと考えられる。
 いずれにしても、新鮮なリンゴジュース滓では発生量が減少したことから、利用可能性は低いと考えられるが、乾燥することにより、その利用可能性が高まると考えられる。

                   

トップページ           もどる
  

 

 

このページの
先頭へ戻る