H20年度研究成果

平成20年度研究成果

研究テーマ
 スギ雄花形成の機構解明と抑制技術の高度化に関する研究
要  約 
 無花粉スギの作出を目的として、雄性不稔スギと現在県内で種子生産に用いられているスギ(精英樹)の交配家系を育成した。

研究テーマ
 ヒバミニチュア採種園造成に関わる基礎資料
-精英樹等のさし木発根性と採種園の概要-
要  約 
 青森県十和田市の林業試験場十和田ほ場に、平成15年から19年に掛け、育種種子を生産・販売する目的で、昭和29年から45年にかけて選抜された精英樹を主な構成クローンとするヒバミニチュア採種園を0.35ha造成した。この5年間の造成を第一期として区切り、これまでの採種園造成に関わる基礎的なデータとして、ヒバさし木発根性と採種園の概要を今後の研究及び事業の参考に資するために取りまとめた。

研究テーマ
 きのこ類の栽培技術の開発に関する研究
要  約 
  初雪たけの新品種作出により、栽培期間の短縮や安定した発生量の確保を図るとともに、ウスヒラタケ等の野生きのこの栽培技術の確立及び未利用培地添加剤の利用にによる菌床栽培技術の確立を図った。

研究テーマ
 スギの試験体による曲げ強度試験(Ⅰ)
-試験体へ付与した人為的欠点(鋸目)が曲げ強度に与える影響について-
要  約 
 スギの試験体(20×20×320mm)に人為的欠点として鋸目(深さ3mm、幅1.8mm)を付与して、中央3点荷重法により曲げ強度試験を実施した。
 その結果、試験時の鋸目の上下位置により曲げ強さは異なり、引っ張り応力の生じる下端に配置した場合には上端に配置した場合に比較して15%減少した。更に、鋸目を入れなかった試験体に比較すると30%減少した。
鋸目の入れる位置を変えて試験した結果では、曲げ強度への影響が支点と荷重点の中間点まで見られ、その場合は鋸目部から破断し曲げ強さは35%減少した。
鋸目の入れた影響は曲げヤング係数では少なかった。
このことは同じヤング係数値を示す試験体であっても、曲げ強さでは同じ値が保証されるものではないことを示している。
従って、ヤング係数による機械等級区分の規格表示のみでは曲げ強さの保証には不充分であり、更なる保証方法の検討が必要と考えられる。

研究テーマ
 高齢者向け「すこやか木製キット」の開発
要  約 
 今後、高齢化社会の進行が予想され、予防介護が重要視されてきていることから、高齢者の生活の質の向上と身体機能低下の抑制を図るための木製キットを開発した。

                      

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