H22年度研究成果

 平成22年度研究成果

研究テーマ

 青森県におけるマツ材線虫病加害生物の生息実態について

要  約 

 平成19~22年度の4年間にわたり、森林総合研究所交付金プロジェクト「マツ材線虫病北限未侵入地域における被害拡大危険度予測の高度化と対応戦略の策定」において、(独)森林総合研究所と共同で、マツ材線虫病の未侵入地域である青森県内で媒介昆虫であるマツノマダラカミキリとその近縁種及びマツノザイセンチュウと日本在来で近縁種のニセマツノザイセンチュウの生息実態と県南西部の秋田県境付近でのマツ材線虫病加害生物侵入状況などについて調査した。
 その結果、県内の主要なマツ林においてマツノマダラカミキリ及びマツノザイセンチュウ、ニセマツノザイセンチュウは確認されなかった。しかし、大鰐町駒本地区でマツノマダラカミキリと同属のヒゲ
ナガカミキリが捕獲されたとともに深浦町木蓮寺地区の枯れ木からマツノマダラカミキリのものの可能性がある古い蛹室が確認された。
 また、深浦町大間越地区での生捕りトラップによる捕獲調査で生きた成虫の捕獲は、平成21年の1頭のみであった。餌木による調査では、平成20年に4頭の幼虫が捕獲された

研究テーマ

植栽したブナの成長と成林阻害要因について

要  約 

 相対照度の異なる5つの区域に植栽されたブナの成育状況を調査した。その結果、ブナは初期の相対照度が20%以上の区域において順調に成育し、相対照度が約80%の区域が最も成育が良かった。また、相対照度100%の条件下では、ネズミの食害などの成林阻害要因により枯死するブナが多く、生存率は最も低くなった。

研究テーマ

集成部材の木ネジ引抜き抵抗試験

要  約 

  スギ湾曲集成材の特性を活かした家具の開発(H21年~22年)を行ったが、スギ材については、家具材として利用する上で、金具保持力が木工材料として比較的弱いことから、スギ・ブナ複合集成材を作製した。引抜き抵抗試験の結果、スギ集成材に比較して24~28%の引抜抵抗値の向上が認められた。

 

                     

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