H23年度研究成果

 平成23年度研究成果

研究テーマ

 枝打ち施業が及ぼすヒバ漏脂病軽減効果

要  約 

  ヒバ漏脂病は、人工造林の重要な成林阻害要因であることから、その対策としての枝打ち施業による被害軽減効果を評価するために実証試験を行った。その結果、枝打ち施業単独では、その効果は低いものと評価された。枝打ち施業の有無より、立地条件(土壌水分)が発病の要因として大きかった。また樹皮の濡れ具合には個体差があり、濡れ難い個体は被害度が低い傾向があり、簡易な漏脂病抵抗性個体の選抜指標に成りえると考えられた。

 

研究テーマ

県産材を使用した木製品の開発                         (パネルの性能評価と新間仕切りシステムの開発)

要  約

 パネルの遮音性能を簡単に測定できる簡易遮音試験装置を製作し、本装置を使ったスギ合板及びスギ合板複合パネルの遮音性試験を行った結果、スギ木質パネルの遮音性能は低周波域の遮音性能が劣るものの、JISA1419-1の遮音等級曲線でDr-30に該当することが分かった。

 

研究テーマ

スギ平角材における曲げ性能試験について

要  約

   県産スギ材の横架材スパン表を作成するために必要な基準強度を求める目的で、青森県産スギの平角材の曲げ性能試験を実施した。
 県産スギ丸太から製材した心持ち平角材212本について、実太強度試験機を使用して曲げ強度を求めた。
 試験結果の曲げヤング係数により機械等級区分を行い、各機械等級区分別の平均曲げ強さから各区分別の基準強度を求めた。
 この基準強度を使用して「青森県産スギ材の横架材スパン表」を作成した。

 

研究テーマ

県産材を使用した木製品の開発                        (木製共遊玩具の開発)

要  約

  QOL(Quality of Life:生活の質)の維持を目的とし、障がいの有る無しにかかわらず共に遊べる木製共遊玩具を市場調査などを基に一次試作品を製作し、リハビリ科の有る病院で試作品のモニター調査を実施し使用した感想を得た。

                       

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