貝毒について
【貝毒とは】
主に二枚貝が毒を持った植物プランクトンを食べることにより、毒が貝類に蓄積されていきます。その貝を食すことで人間が食中毒を起こすこともあります。
日本では「麻痺性貝毒」と「下痢性貝毒」の2種類が知られています。麻痺性貝毒は死亡例もありますが、下痢性貝毒は死亡例はありません。
どちらの貝毒も熱に強いため、加熱調理したら安全ということはありません。
また「貝毒」という名ではありますが植物プランクトンが原因のため、植物プランクトンを食べる生物(ホヤなど)であれば毒を持つ可能性があります。
貝類であれば主に中腸線(ホタテガイであれば黒い「うろ」と呼ばれる部位)に溜まります。
主に二枚貝が毒を持った植物プランクトンを食べることにより、毒が貝類に蓄積されていきます。その貝を食すことで人間が食中毒を起こすこともあります。
日本では「麻痺性貝毒」と「下痢性貝毒」の2種類が知られています。麻痺性貝毒は死亡例もありますが、下痢性貝毒は死亡例はありません。
貝毒の種類 | 主な毒成分 | 中毒症状 | 主な発生地域 |
麻痺性貝毒 | サキシトキシン群、ゴニオトキシン群 | 顔面や唇のしびれ、麻痺 フグ毒とほぼ同じで死亡例あり |
太平洋全域、瀬戸内海、日本海南部 陸奥湾は発生なし |
下痢性貝毒 | オカダ酸群、ディノフィシストキシン群 | 下痢、腹痛、嘔吐 後遺症・死亡例なし |
北日本 陸奥湾も発生あり |
また「貝毒」という名ではありますが植物プランクトンが原因のため、植物プランクトンを食べる生物(ホヤなど)であれば毒を持つ可能性があります。
貝類であれば主に中腸線(ホタテガイであれば黒い「うろ」と呼ばれる部位)に溜まります。
【貝毒の検査】
日本の貝毒検査は麻痺性貝毒はマウス、下痢性貝毒は機器分析で行われています。(2023年5月現在)それぞれ国の規制値(可食部1gあたり 麻痺性貝毒:4MU,下痢性貝毒:0.16μgオカダ酸当量)を超える毒力が検出されると出荷自主規制がかかります。
どちらの貝毒も規制を解除するには3週連続で毒値が規制値以下になる必要があります。
【青森県の貝毒監視】
青森県庁が当所にプランクトンの検鏡、検査機関に貝毒検査を委託しています。その検査結果を受けて県庁が出荷自主規制の発令や解除をかけます。
この業務におけるプランクトンと貝毒検査の結果、規制状況は当所のHPに掲載しております。貝毒情報のページ
その他の海域や貝種の検査は、県漁連等が出荷時に検査機関へ貝毒検査を依頼しています。
【青森県の貝毒の特徴】
麻痺性貝毒・下痢性貝毒の成分はいくつかあります。また海域や貝種によって持っている貝毒成分に差があります。
青森県では麻痺性貝毒による規制は1989年の津軽海峡および太平洋以来、確認されていません。(2023年5月現在)
一方、下痢性貝毒は数年に一度の頻度で主に陸奥湾で出荷自主規制がかかることもあります。
陸奥湾ではDinophisis fortiiというプランクトンが下痢性貝毒の主な原因種であり、3月~7月によく出現します。
日本の貝毒検査は麻痺性貝毒はマウス、下痢性貝毒は機器分析で行われています。(2023年5月現在)それぞれ国の規制値(可食部1gあたり 麻痺性貝毒:4MU,下痢性貝毒:0.16μgオカダ酸当量)を超える毒力が検出されると出荷自主規制がかかります。
どちらの貝毒も規制を解除するには3週連続で毒値が規制値以下になる必要があります。
貝毒の種類 | 検査法(公定法) | 規制値(可食部1gあたり) | 規制解除の条件 |
麻痺性貝毒 | マウス試験法 | 4MU(マウスユニット) | 3週連続で規制値以下 |
下痢性貝毒 | 機器分析 | 0.16μg(オカダ酸当量) |
【青森県の貝毒監視】
青森県庁が当所にプランクトンの検鏡、検査機関に貝毒検査を委託しています。その検査結果を受けて県庁が出荷自主規制の発令や解除をかけます。
この業務におけるプランクトンと貝毒検査の結果、規制状況は当所のHPに掲載しております。貝毒情報のページ
その他の海域や貝種の検査は、県漁連等が出荷時に検査機関へ貝毒検査を依頼しています。

【青森県の貝毒の特徴】
麻痺性貝毒・下痢性貝毒の成分はいくつかあります。また海域や貝種によって持っている貝毒成分に差があります。
青森県では麻痺性貝毒による規制は1989年の津軽海峡および太平洋以来、確認されていません。(2023年5月現在)
一方、下痢性貝毒は数年に一度の頻度で主に陸奥湾で出荷自主規制がかかることもあります。
陸奥湾ではDinophisis fortiiというプランクトンが下痢性貝毒の主な原因種であり、3月~7月によく出現します。