アカイカ

アカイカ
アカイカとは?
スルメイカによく似た形のイカですが、アカイカの他に「ムラサキイカ」「バカイカ」などとも呼ばれています。大部分が加工用として利用されており、冷凍食品のイカ天やイカステーキの他、さきいかの原料ともなっています。青森県でのイカ類漁業の中でもアカイカは重要な魚種となっており、1980年代には流し網漁業で主に漁獲され、青森県だけでも毎年約5万トンもの漁獲があった時期もありました。しかし、1992年12月以降、国連決議により、公海上における流し網漁業は全面禁止となったため、現在ではイカ釣り漁業により主に漁獲されています。
背中側 背中側 腹側腹側
 
アカイカの生態
アカイカは外洋性の大型種で、寿命は約1年ですが、最大外套長は雄で45cm、雌では60cmにまで達します。日本で漁獲対象としている北太平洋のアカイカでは、季節的に南北回遊を行っています。生まれる時期の異なる数種類の群がありますが、春から夏にかけては餌を求めて北上し、秋から冬にかけては産卵場となる亜熱帯海域に向け南下します。また、昼と夜とでも鉛直移動を行っており、夜間は表層から水深50メートルぐらいまでの比較的浅いところを泳いでいますが、昼間は水深600メートルもの深さまで潜り生活しています。これは、餌となる動物プランクトン等や、カジキ等の捕食者との日周移動と一致することから、餌を食べるため、もしくは昼間暗い深海にまで潜り敵から身を守るための行動ではないかと考えられています。

 ※生きているアカイカは濃い赤紫色をしています 生きているアカイカは濃い赤紫色
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