イカの体

イカの体


背中側 お腹側
 

イカやタコの足は一般的に足と呼ばれていますが、ものを捕まえたりするその機能性から「腕」といいます。イカの腕は10本といいますが、本当はタコと同じで8本なのです。10本のうちの2本は触腕と呼ばれるもので、他の腕より長く、先が木の葉の形をしています。

イカの目はとても大きく、白目と黒目がある単眼で、人間の目に近い構造をしています。無脊椎動物の中では最も良い眼をしていると言われています。
漏斗(ろうと)
呼吸のため外套膜の中に取り込んだ海水を、漏斗から勢いよく吐き出すことにより推進力を得るイカの重要な推進器官です。漏斗を前後左右に曲げることによって、前進、後進、自由自在に進むことができます。また、外敵の目を眩ますための墨もここから排出されます。
鰭(ひれ)
泳ぐ時の安定と舵取りの役割をしていますが、鰭を波立たせることによって、補助的な推進器官の働きもしています。
外套(胴体)
主に食用とされる部分で、この外套膜の中に肝臓や胃などの内臓が詰まっています。イカは頭の前に足がついている頭足類という仲間のため、図鑑などでは足のついている頭が上、内臓の入った胴体が下を向いた構図となっています。

イカの口には通常「カラストンビ」と呼ばれる顎板があり、最初にこの器官で餌となる魚等の肉を噛み切ります。噛み切られた肉は口球内の、おろし金状の器官で肉をすり潰され、食道、胃へと送られます。このため、餌を口から丸飲みする魚類とは違い、自分の体と同じくらいの生物までも捕食することが可能なのです。

口のまわり

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