中小家畜・シャモロック部

中小家畜・シャモロック部の紹介

 私たちは良質な鶏肉や鶏卵の生産のための飼養管理技術の試験研究及び安全安心な食糧供給県として、青森県の特産地鶏「青森シャモロック」や「あすなろ卵鶏」の改良及び遺伝資源保存、ひなの配付等を行っています。

 

主な業務内容

1 県産地鶏・特産鶏の遺伝的多様性の確保の向けた育種・保存技術に関する                  試験・研究開発

2 地域特産鶏の種鶏、種卵及びひなの配付

 

現在取り組んでいる研究課題

1 始原生殖細胞(PGCs)移植キメラニワトリの効率的作出技術の検討

 鶏の安定生産を妨げる要因である家畜伝染病等の疾病から、青森シャモロックやあすなろ卵鶏といった本県の特産鶏の遺伝資源を確実に保存するためのリスク分散対策として、始原生殖細胞(PGCs)を用いた原種鶏の保存及び復元のために必要となる効率的なキメラニワトリの作出方法について検討しています。

2 新規後継鶏作出方法の検討及び近交係数の上昇を抑制する交配方法の検討

 県産地鶏「青森シャモロック」及び特産鶏「あすなろ卵鶏」の親である種鶏の近交係数上昇の抑制を目的として、種鶏の更新に向けた新たな系統の作出方法を検討しています。

 

当部の鶏種

1 特産地鶏「青森シャモロック」の紹介

       
       

shamo-image3.jpg shamo-image4.jpg

 「青森シャモロック」は父親が「横斑シャモ」、母親が肉用タイプの「速羽性横斑プリマスロック」の一代雑種です。

 味が濃厚で「だし」が出ることや肉のきめが細かくしまっており、肉の色が地鶏特有の赤色をしているのが特徴で、各方面で「美味しい地鶏」として評価を高めています。

 羽毛の色は白と黒のいわゆる「ごまどり」(上記右の写真)で外観的にも美しい鶏です。

 料理素材としては煮しめ、とりなべ、水炊き、すき焼き、きりたんぽ等の和風料理に最適です。もちろん、フライドチキン、ローストチキンなどの洋風料理でも美味しくいただけます。他に焼き鳥やスモークチキン、ウインナーなどの加工品も人気があります。

 

2 特産鶏「あすなろ卵鶏」の紹介

       
       

asunaro-image1.jpg asunaro-image2.jpg

   「あすなろ卵鶏」は、父方種鶏が南米チリ原産の青玉卵鶏「アローカナ」の遺伝子を持つ「あすなろ」と、母方種鶏が卵黄卵重比で改良した白玉卵鶏「白色レグホーン」の一代雑種です。

 M・L規格卵を多産し、卵黄が19.9gと重く、卵重に占める卵黄の割合が30%(通常の卵は27%前後)を占めることや、美しい翡翠色の卵殻を持つことに特徴のある採卵鶏です。

 

※「青森シャモロック」、「あすなろ卵鶏」のひなの配付を希望される方             →こちらから

 

↑ページのトップへ

  畜産研究所トップページに戻る

このページの
先頭へ戻る