ホタテガイの成長・養殖など


発生(受精から付着までの電子顕微鏡写真)
ホタテガイの卵
ホタテガイの卵。直径約60μm。
受精の瞬間
受精の瞬間。表面の白いものが精子の頭部。
受精後2日目のホタテガイの幼生
受精後2日目のホタテガイの幼生。(トロコフォラ幼生)表面に生えている繊毛で泳ぎ始めます。
受精後3日目のホタテガイの幼生
受精後3日目のホタテガイの幼生。(ヴェリジャー幼生)殻の長さは約120μm。殻のあいだから繊毛を出して泳ぎ回ります。
受精後2週間目のホタテガイの幼生
受精後2週間目のホタテガイの幼生。殻の長さは約180μm。年輪のように殻が形成されていきます。
受精後50日目のホタテガイの付着稚貝
受精後50日目のホタテガイの付着稚貝。殻の長さは約300μm。遊泳生活から付着生活へ移ります。

(植物プランクトン)
ホタテガイがエサとして食べている植物プランクトンのうち、主なものについてご紹介します。
珪藻(diatoms)は、藻類の中ではもっとも種類が多く、珪酸質からできていて、春~秋にかけて適度の水温と陽光による光合成によって繁殖するものが多いです。
Skeletonema costatum Chaetoceros debile Bacteriastrum delicatulum Chaetoceros offine LAUDER
Skeletonema costatum
(GREVILE) LBOUR
Chaetoceros debile
CLEVE
Bacteriastrum delicatulum
CLEVE
Chaetoceros offine LAUDER var. willei
Chaetoceros atlanticum Chaetoceros decipieno CLEVE formu singularis Cocconeis scutellum Rhizosalenia setigera
Chaetoceros atlanticum Chaetoceros decipieno
CLEVE formu singularis
GRAN
Cocconeis scutellum
EHRENBERG
Rhizosalenia setigera
Fragilaria cylindrus Biddulphia pulchella Liccmophora abbreviata Nitzschia fraudulenta
Fragilaria cylindrus Biddulphia pulchella GRAY Liccmophora abbreviata Nitzschia fraudulenta
CLEVE
Thalassiosira Rabdoneme arcuatum
Thalassiosira
 nordenskioeldii
CLEVE
Rabdoneme arcuatum

過密養殖
耳吊り養殖でたくさんの貝を吊ったり、また篭養殖で篭一段に多くの貝を入れすぎたりすると、貝同士がぶつかり合って外套膜に傷がつき、血が流れます。この傷が原因で生理的に異常をきたし、死んでしまうことがあります。
密植
 

異常貝
外套膜(通称ヒモ)に損傷を負うと、その部分に貝殻が形成できなくなります。周囲の正常に成長した部分に比較して貝殻が変形しているもの(欠刻)と、貝殻の内部に茶褐色の内分泌液が固形化して付着しているもの(内面着色)があります。
欠刻欠刻 内面着色内面着色
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