Q2 過剰排卵処理で受精卵をたくさん生産するにはどうすれば良いか?
過剰排卵処理では、雌牛に卵胞刺激ホルモンを注射し、たくさんの卵子を排卵させて生産します。
ですので、ホルモンの量を多くすればより多くの卵子が排卵し、たくさん受精卵が取れるのかと聞かれますが決してそうではありません。
排卵する卵子数は、卵巣の表面にある小卵胞の数に比例しますので、ホルモン注射前に卵巣表面により多くの小卵胞を形成させておくことが鍵となります。
牛により個体差はありますが、雌牛にシダー挿入と同時にPG(プロナルゴン、エストラメイト等)を注射します。
その後、卵胞刺激ホルモンを注射する2.5日前にGnRH(コンセラール、エストマール等)を注射することにより、卵巣に黄体と大卵胞が無く、小卵胞がそろった状態となりより多くの受精卵が生産できますので、担当の開業獣医師へ相談し活用してみてください。