Q9 トウモロコシ畑のガガイモに困っています。
除草剤で防除します。
飼料用トウモロコシの除草体系を土壌処理だけとしている経営体も見られますが、土壌処理+茎葉処理の2回体系とする方が経営上も望ましいと考えます。
特にガガイモのような蔓(つる)性の雑草はトウモロコシに絡みつき、倒伏・折損を増やすだけでなく、コーンハーベスタにも大きな負荷をかけます。
茎葉処理の経費と、収穫ロス+機械のダメージを天秤にかけると茎葉処理の方が安くなると思います。
茎葉処理剤の使い方には少しコツがあります。茎葉処理剤はトウモロコシの茎葉ではなく、雑草の茎葉に処理する剤なので、雑草が生えてから散布します。
最近の土壌処理剤はトウモロコシの3葉期くらいまではしっかりと雑草を防除するので、このタイミングで処理しても意味が無くなります。
ですので、なるべく遅くまで使用できる剤を選び、雑草が生え揃ってから散布すると高い効果が得られます。
補足→ガガイモとは、蔓性の多年草で、ハート型の葉をつけ、茎を切ると白い液体を出す。
多年生のため、種を付けなくても翌年は根から再生するやっかいな雑草。
種は冠毛(タンポポでいうところの綿毛)を持ち、風に乗って遠くまで移動する。
(写真は、幸せを呼ぶかもしれないケサランパサランかもしれないガガイモの冠毛と種子。)