十三湖

十三湖の概要

  • 青森県の津軽半島西岸に位置し、逆三角形の形をしています。岩木川のデルタ(三角州)と接し、湖西の浜堤間に1947年に完成した水戸口により、日本海へ通じています。面積は1868年に42.3平方キロメートルありましたが、デルタの前進や干拓事業により現在は18.06平方キロメートルとなっています。
  • 中世には福島城を根拠地とする安東氏が支配し、日本の三津七湊(さんしんしちそう)に数えられるほど繁栄しており、江戸時代には米や材木の積み出しでにぎわっていました。
  • 古くは『とさ』と呼ばれていましたが、津軽藩二代目当主、土佐守信牧をはばかり『じゅうさん』と呼ぶようになりました。流入する河川は、その名に残るように13河川で、最大のものは岩木川です。他には、山田川、宮野沢川、薄市川、今泉川などあります。

【参考資料】日本湖沼誌、青森県百科事典

道の駅から十三湖を望む写真

道の駅から十三湖を望む

十三湖の白地図

十三湖の特徴

  • 十三湖は海水と淡水が混じり合う汽水湖です。
  • 日本海に通じる水戸口付近の湖底の塩分は高く、ほとんど海水と同じ程度にまでなります。水戸口から離れるにしたがい塩分は下がり、岩木川河口ではほとんど淡水に近い状態となります。
  • そのために汽水湖特有の生物であるヤマトシジミが生息しており主要な産業となっています。

十三湖のシジミ漁業

  • 十三湖は宍道湖、小川原湖とならび日本で有数のシジミ産地となっています。
  • シジミ漁業は十三漁業協同組合、車力漁業協同組合の漁業者により行われており、1日の漁獲制限を設けたり、禁漁区、禁漁期間を決めたりしてヤマトシジミ資源維持につとめています。

十三漁協のシジミ市場風景の写真
十三漁協のシジミ市場風景

十三湖の魚類

  • カワヤツメ、ウナギ、コノシロ、サケ、サクラマス、アメマス、アユ、ワカサギ、シラウオ、ヤリタナゴ、タイリクバラタナゴ、ニゴイ、マルタウグイ、ウグイ、アブラハヤ、オイカワ、キンブナ、ギンブナ、コイ、ドジョウ、シマドジョウ、ナマズ、メダカ、イトヨ、トミヨ、イバラトミヨ、ジュズカケハゼ、チチブ、ヨシノボリ、アシシロハゼ、マハゼ、ウキゴリ、ビリンゴ、カムルチー、ヌマガレイ
【参考文献】十三湖内水面漁業開発可能性調査報告書(十三湖の環境と生物生産)、青森県、昭和51年
 
 
 
 

 

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