ニジマス
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和名:ニジマス
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学名:Oncorhynchus mykiss
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英名:Rainbow trout、Steel head(降海型)
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特徴:体側の鰓蓋から尾柄部にかけて赤紫色、朱紅色の縦帯があり、産卵期の雄で特に鮮明になる。
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生態:陸封型と降海型があり、降海型をスティールヘッドと呼ぶ。
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成長:飼育下では1年で20センチメートル、2年で45センチメートルになる。体長50センチメートル、体重2キログラムだが、希に80センチ、5キログラムになる個体もいる。成長の良い雌は満2才で成熟し、満3才でほとんどが成熟する。雄の一部は満1才で成熟し、満2才でほとんどが成熟する。
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産卵期:養殖魚で10月から3月。寒冷地の自然繁殖地では4月から6月頃が多い。
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分布:原産地は米国アラスカからロッキー山脈を経てメキシコ北西部。日本では本州中部以北や北海道で自然繁殖例がある。
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移入:日本には明治10年にアメリカから持ち込まれた。いわゆる移入魚(外来魚)。内水面研究所には大正2年に農商務省水産局の斡旋で東京水産講習所他5県と共に米国カリフォルニア州ベーヤード孵化場から種卵1万粒が移入された。当研究所ではニジマス、ドナルドソン系ニジマス、アルビノニジマスを飼育。
【参考文献】
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外国産新魚種の導入経過:丸山為蔵ほか、水産庁研究部資源課・水産庁養殖研究所
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青森県内水面水産試験研究100年のあゆみ:青森県内水面水産試験場
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日本の淡水魚:川那部浩哉、水野信彦 編・監修、山と渓谷社
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新さかな大図鑑:小西 英人編、釣りサンデー
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サケ・マス魚類がわかる本:井田齊、奥山文弥、山と渓谷社