オオクチバス

  • 和名:オオクチバス

  • 学名:Micropteus salmoides salmoides

  • 英名:large mouth bass

  • 特徴:上あごの後端が眼の後縁の直下より後方に達することでコクチバスと区別できる。

  • 生態:止水域を好み湖沼を主なすみかとする。

  • 成長:2才から4才で成熟し、寿命の7才前後まで産卵を繰り返す。

  • 産卵期:産卵期の水温は16度から22度。雄が巣をつくり、雌がその巣に産卵する。雄は巣を守り、ふ化後も仔魚が2センチメートルから3センチメートルになるまで外敵から仔稚魚を守る。

  • 分布:北米原産。現在は日本全国に分布。青森県内でも野放図な放流により各地の湖沼、溜池に広まっている。 

  • 移入:日本へは1925年にカリフォルニア州サンタローザ産の種苗が輸入され、神奈川県の芦ノ湖に放流されたのが最初とされている。1970年代以降は、釣り人や釣り関係者の密放流などにより急速に分布域が拡大し、北海道から沖縄までの全国各地で確認されており、青森県では1990年代に目立ち始めた。本種の捕食によって水生昆虫や在来魚、特にハゼ類、モツゴ・タナゴ類などの小型魚類への影響が大きくでている。

  • 2005年6月1日から外来生物法の特定外来種に指定され、特別の場合を除き生きたままの保管、運搬、譲渡は禁止されている(釣ってその場で絞めた場合は規制外)。また、内水面調整規則によりブラックバス(オオクチバス、コクチバス)やブルーギルなどの放流は禁止されている。また一部の県では釣った魚の再放流も禁止されている。スズキの仲間なので肉は白身、ムニエルなどに向いているため、再放流しないで食用に持ち帰りを推奨。

ブラックバスの写真

【参考文献】

  • 日本の淡水魚:川那部浩哉、水野信彦 編・監修、山と渓谷社

  • ブラックバス:日本魚類学会自然保護委員会編、恒星社厚生閣

 
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