タイリクバラタナゴ
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和名:タイリクバラタナゴ
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学名:Rhodeus ocellatus ocellatus
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特徴:やや小型のタナゴ類で、体は側扁し、横からみると菱形に近い。側線が不完全で、ひげはなく、雄の尾鰭中央に細長い赤色斑がある。亜種にニッポンバラタナゴがあるが、タイリクバラタナゴの多くは腹びれの前縁が白い。ニッポンバラタナゴは腹びれの白線はない。
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生態:雑食性で動物プランクトン、付着藻類を食べる。
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成長:全長6センチメートルから8センチメートル
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産卵期:4月から10月にカラスガイ、タガイ、イシガイなどの二枚貝の鰓葉内に産卵する。
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分布:ほぼ日本全土に生息。アジア大陸東部と台湾が原産地である。日本には1940年代に長江から移入されたハクレンなどに混入して入ってきたと言われている。1950年までには利根川水系、霞ヶ浦、北浦で繁殖が確認された。
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利用:食用、観賞用。食用は雀焼き、佃煮の素材となる。
【参考文献】
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日本の淡水魚:川那部浩哉、水野信彦 編・監修、山と渓谷社
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外国産新魚種の導入経過:丸山為蔵ほか、水産庁研究部資源課、水産庁養殖研究所