タナゴ
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和名:タナゴ
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学名:Acheilognathus melanogaster Bleeker
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特徴:日本産のタナゴ亜科の中では最も体高が低い。背びれと尻びれが小さく、口ひげは短い。産卵期の雄は背面が青緑色、胸部が淡朱色、腹面が黒色、尻びれの縁は白色の婚姻色になる。青森県ではレッドデータブック(2010年改訂版)のカテゴリーA(最重要希少野生生物)に、環境省版レッドリストでは絶滅危惧種ⅠB類に指定されている。
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生態:河川の中下流域の流れの穏やかな場所や、平野部の湖沼、池に生息する。雌は産卵管を用いてカラスガイやドブガイなどの二枚貝の鰓に卵を産み付け、仔魚はしばらく貝の中で生活する。付着藻類や小型底棲動物を食べる雑食性。近年、ブラックバスのため池などへの移入が深刻な影響を与えている。
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成長:最大全長10センチメートル
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産卵期:4月から6月
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分布:日本固有種で神奈川県鶴見川水系以北から青森県鷹架沼以南の本州太平洋側に分布。青森県が分布の北限となっている。
【参考文献】
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日本の淡水魚:川那部浩哉、水野信彦 編・監修、山と渓谷社
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青森県の希少な野生生物(青森県レッドデータブック、普及版)、青森県
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青森県の希少な野生生物(青森県レッドリスト、2006年改訂増補版)、青森県
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