サクラマス
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和名:サクラマス(降海型)、ヤマメ(河川残留型)
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学名:Oncorhynchus masou masou
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英名:Masu salmon
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特徴:降海型をサクラマスと呼ぶ。湖を海の代わりとして成長する湖沼型もあり、十和田湖などに生息している。産まれてから1年半後の春までに銀毛化(スモルト化)が進み、降海する。早いものでは産まれてから1年後、秋に降海するものもいる。降海したサクラマスは約1年間を海で過ごし、5月から7月に河川に遡上する。河川残留型をヤマメと呼ぶ。体側のパーマーク(幼魚斑紋)が成魚になっても消えない。大畑川赤滝上流には、滝により陸封された地方変異型が生息し、スギノコと呼ばれている。
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生態:通常イワナより下流域に生息することが多い。
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成長:全長60センチメートル(降海型)、30センチメートル(河川残留型)。雄は満1才(体長15センチメートル程度)から成熟するものがある。雌は満2才から3才で成熟する。
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産卵期:青森では9月下旬から10月下旬
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分布:北太平洋のアジア側にのみ分布。サクラマスの遡上の南限は日本海側では山口県以北、太平洋側では千葉県以北。分布の中心は北海道の日本海側から北陸地方までの日本海側。
ヤマメ(河川残留型)
サクラマス(スモルト)
海で採捕されたサクラマス
【参考文献】
- サケ・マス魚類がわかる本:井田齊、奥山文弥、山と渓谷社
- 日本の淡水魚:川那部浩哉、水野信彦 編・監修、山と渓谷社