ヤリタナゴ

  • 和名:ヤリタナゴ

  • 学名:Tnakia lanceolata (Temminck et Schlegel)

  • 英名:slender bitterling 

  • 特徴:アブラボテ属の仲間。アブラボテ属は背鰭の条間膜に紡錘形の濃色斑紋を持つ。ヤリタナゴの側線は完全、体色は銀色であるが、同じアブラボテ属のミヤコタナゴの側線は不完全、アブラボテの体色は黄褐色なので区別できる。青森県のレッドデータブック(2010年改定版)では最重要希少野生生物、Aランクに指定されている。タナゴ同様にブラックバスによる捕食がヤリタナゴの減少を招いている。

  • 生態:河川下流や溜池に棲む。産卵は二枚貝に行う。雑食性で付着藻類や小型底生生物を食べる。

  • 成長:全長10センチメートル

  • 分布:北海道と南九州を除く各地に分布する。青森県では津軽平野にのみ分布する。

 ヤリタナゴ(岩木川)の写真

ヤリタナゴ(岩木川)

【参考文献】

  • 日本の淡水魚:川那部浩哉 水野信彦 編・監修、山と渓谷社

  • 日本産魚類検索:中坊徹次編、東海大学出版会

  • 青森県の希少な野生生物(青森県レッドデーターブック)、青森県

  • 青森県の希少な野生生物(青森県レッドリスト、2006年増補版)、青森県

 
 
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