紅はつみ Beni-hatsumi

2019年4月19日

とても色づきの良い早生りんごです。
 

紅はつみ

来歴

収穫時期 9月上旬
大きさ 300~350g
果皮色 鮮紅色、縞は無~不明瞭
果形 円錐形
食味 甘さと酸味が良いバランスで、早生種としては濃厚な味で、「つがる」とは異なる。
糖度13~14%、酸度0.4%程度
貯蔵性 20℃で7日、冷蔵で1ヶ月程度 →各品種のおいしい時期の比較
その他
  • 収穫前落果は少なく、落果防止剤が不要。
  • 着色が良好で、夏場の気温が高い年でも良く着色する。
  • 裂果、斑点性障害、心かび果の発生はほとんどみられない。
  • こうあ部、がくあ部にさびが発生する。
  • つる元の奇形がやや多い。
  • 高温下では外みつが発生し、それに由来した褐変が発生する場合がある
 

紅はつみの育成 

育成経過  

平成4年 (地独)青森県産業技術センターりんご研究所(当時は青森県りんご試験場)圃場において、「つがる」に「さんさ」を交配し、実生を育成。
平成15年 「青り26号」として二次選抜。
平成17年 現地適応性試験を実施するとともに、引き続き特性などの調査を行う。
平成28年 「紅はつみ」の名称で品種登録申請。
平成30年 5月21日に品種登録。
 

紅はつみの樹 

樹の生育特性

樹体特性 枝はやや立ち気味であるが、着果量が多くなるにつれて枝は開帳し、樹勢は急速に落ち着いて、中位~やや弱めとなる。
枝の特性 結実母枝上の短果枝の付きは良く、花芽の着生も良い。
果皮色 鮮紅色、縞は無~不明瞭
隔年結果 ほとんどない。
収量 「つがる」並み
開花期間 「ふじ」より1~3日遅い
交雑和合性 S遺伝子型はで、「ふじ」程度で良い。
栽培上の留意点
  • 摘果の強さは「ふじ」程度で良い。
  • 枝が古くなってくると良芽が減少し、しょうが芽が多くなるので、強めの切り返しを丁寧に入れる。
  • 枝が柔らかく下垂するので、枝吊りなどを行い、樹勢の維持に努め、先刈りにより枝の発出を促し、丈夫に育成すること。



 
 

 

お問い合わせ

農林部門 りんご研究所
電話:0172-52-2331
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