青森産技研究開発物語5「ホタテガイ養殖漁場の波浪予測システムの開発の巻」
2023年3月17日
研究のきっかけは?
これまで陸奥湾内のホタテガイ養殖漁業者は、出港の目安として津軽と下北の予報値や気象庁有料配信の沿岸波浪予測値を参考にしていましたが、専用の気象予報ではないため精度や利便性に乏しく、安全操業や作業効率に問題がありました。
どんな研究なの?
ホタテガイ養殖漁場10地点に小型ブイを設置して波浪データを収集し、気象庁の予測値を補正するシステムを作りました。システムにより得られた予報値はパソコンやスマートフォンから誰でも閲覧でき、精度・利便性が格段に向上しました。
これからの活用は?
陸奥湾内の全養殖漁業者が活用し、ムダな出港が1回抑えられた場合、約400万円の費用が削減されると試算されています(平成31年時点)。システムのさらなる精度・利便性の向上に努めていきます。
この研究は、水産総合研究所のほたて貝部と漁場環境部が行いました。
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