平成9～12年につくねいも「加賀丸いも」（雌株）とながいも「園試系６」（雄株）を交配し、実生の胚珠・胚培養を行い交雑植物体を115系統育成した。
平成13年から圃場栽培を行い、収穫したいもの形状や収量性および食味等の特性調査による選抜を開始した。
平成16年度からは「園試系６」より糖度や粘りの強い５系統を中心に選抜を行い、これらの中から総合的に評価の高かったE10-54系統を「つくなが１号」として平成20年4月1日に品種登録出願した。

草勢・分枝性・葉の形状は、「園試系６」と「加賀丸いも」の中間的な生育を示し、葉の黄変期も両者の中間的な時期である。
むかごの数は「園試系６」より少ない。
いもの形状は、「園試系６」と同じ長紡錘形を示し、いも長、いも径は「園試系６」よりやや短く、いも重量も６～７割とやや少ない。
いもの表面に小さなこぶがある。
いもの糖度及び粘度が「園試系６」の２倍程度と高く「加賀丸いも」と同等である。
草勢：中～弱
分枝性：中～少
むかごの着生程度：少（7.1ｇ／株）
いもの形：長紡錘
いもの長さ：長
粘度：中～強
肉色：淡黄
雌雄性：雌株

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