015_施設園芸部
施設園芸部(「植物工場プロジェクトチーム」の名称が変わりました)
施設園芸部は植物工場関連の研究や施設栽培における簡易省力栽培法等の研究を行っています。
植物工場とは作物の生育状況に応じて、光や温度、湿度、二酸化炭素、養水分等の栽培環境を制御することで野菜等を計画的に周年栽培する施設です。
植物工場には、①建物の中で太陽光を用いない「完全人工光利用型」②太陽光が当たる温室等で補助的に人工光を利用する「太陽光利用型」があります。北国青森では寒冷地の特性を活かし、寒冷地向きのおいしい付加価値のある作目を年間を通じて生産できる可能性があり、施設園芸部ではとくに太陽光利用型植物工場を中心に研究に取り組んでいます。
自然エネルギーや地域資源を活用したエネルギーコストの低減
風力、太陽光の自然エネルギーや、青森県に豊富に存在する地中熱、バイオマス、雪などの資源を最大限に活用することで、栽培に要するエネルギーコストの削減を目指しています。
融雪水を利用したサラダ用ほうれん草の夏どり養液栽培
雪山を作り夏まで籾がらで断熱して保存し、その融雪水で養液(根部)を冷却して栽培。
野菜菜施設における有機培地栽培の確立
未利用バイオマスである籾がらを培地として活用することによりコストを削減するとともに肥効調節型肥料の全量基肥栽培によって養液管理を不要とする低コストで簡易な栽培技術を開発・普及し、野菜産地の維持、強化を図る。
植物工場研究拠点を活用した経営モデル実証・展示
寒冷地対応型植物工場研究拠点のハウスを活用した経営モデルの実証展示を行う。
新作物高収益栽培技術実証
果菜類(イチゴ、トマト)を中心とした高収益栽培技術を確立する。